内容説明
日本近代最大の民衆蜂起「米騒動」は、生産点の賃上げ騒擾化(争議・暴動)と居住区消費者運動が1917年春から20年春まで一貫し、シベリア出兵開始の18年夏秋だけその街頭騒擾を上載せしていた。米騒動は、労働者階級が主導する全勤労者の長大な“二階建て”市民戦期だった。従来の街頭騒擾だけへの矮小化を脱し、大戦後デモクラシー像の更新を迫る最新の研究成果!
目次
総論(第一次大戦末米騒動の発祥期誤認;日本近代米騒動の(2+1)重構造 ほか)
第1部 大戦末米騒動の第1期(外圧の最大後退期としての「欧州大戦」;未曾有の貿易黒字、デモクラシー台頭が旧構造と矛盾 ほか)
第2部 米騒動第2期―一九一八年八月~年末(第2期の基本構造;居住区消費者運動からの街頭化騒擾 ほか)
第3部 近代米騒動の歴史と研究史(近代米騒動の歴史;情報公開で使用可能となった五種の官製資料集 ほか)
著者等紹介
井本三夫[イモトミツオ]
1930年生まれ。唯物論哲学を学ぶような意識で大学理学部に入る。素粒子・宇宙進化論を専攻しつつ、民主主義科学者協会などで近代史を学ぶ。京都大学理学部博士課程修了、理学博士。元・茨城大学理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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