ジョレス・メドヴェージェフ、ロイ・メドヴェージェフ選集<br> 生物学と個人崇拝―ルイセンコの興亡

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ジョレス・メドヴェージェフ、ロイ・メドヴェージェフ選集
生物学と個人崇拝―ルイセンコの興亡

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  • サイズ A5判/ページ数 375p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784329100047
  • NDC分類 088
  • Cコード C0330

内容説明

スターリンによる強制的農業集団化は未曾有の大飢饉をもたらした。この事態を眼前にしたスターリンは、遺伝学を否定する似非学者ルイセンコを重用することで一足飛びに挽回しようとした。しかしその結果、ソ連の生物学全般は奇怪なものに変貌し、さらにルイセンコ学説に反対する学者たちは大量弾圧と残忍な迫害に曝された。当事者として、疑似科学と政治との結びつきをあぶり出した反骨のジョレス・メドヴェージェフによる壮絶なドキュメント!ロシア語原文からの世界初の完全翻訳。

目次

第1部 論争の第一段階(一九二九年‐一九四一年)(ソ連で生物学・農学論争が発生したいくつかの歴史的前提条件;一九三五年から一九三六年の遺伝学および品種改良学の分野における全国的論争の始まり、二つの相反する品種改良学・遺伝学的概念の特徴;一九三七年から一九四〇年の遺伝学論争における第一段階の完成;一九三七年から一九四〇年のソヴィエト医科遺伝学の運命 ほか)
第2部 論争の新段階(一九四六年から一九六二年)(戦後期における遺伝学論争の激化;一九四八年のウィリヤムス主義の復活と牧草輪作農法の全国的規模の拡大;遺伝学における二つの学派。理論的局面;実践とは真理の基準である)
第3部 論争の最終段階(一九六二‐一九六九年)(一九六二年七月から一九六四年十月までの生物学論争の主な出来事;ルイセンコ主義の終わり。一九六四年十月から一九六九年十二月)
結論 論争のいくつかの結論と課題

著者等紹介

メドヴェージェフ,ジョレス[メドヴェージェフ,ジョレス] [Медведев,Жорес]
1925年生まれ。生化学・加齢学・政治史研究家。1950年にモスクワのチミリャーゼフ農科大学在学中に、ルイセンコの横暴を目の当たりに体験。卒業後、同大学で放射性同位元素を用いた研究をする。1969年に『ルイセンコ学説の興亡』をアメリカで発刊したが、反ソ活動だとの理由でソ連最高会議幹部会決定によりオブニンスクの放射線医学研究所分子生物学研究室長を解任される。1973年英国出張中にソ連国籍を剥奪されるが、以後イギリスに滞在、1990年ソ連国籍回復

佐々木洋[ササキヨウ]
1942年静岡県生まれ。北海道大学大学院農学研究科修士課程修了。札幌学院大学名誉教授。専門はジョレス&ロイ・メドヴェージェフ研究

名越陽子[ナゴシヨウコ]
1953年東京生まれ。東京外国語大学ロシヤ語科卒、同大学院修士課程修了。ロシア国立プーシキン大学教師課程修了。翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふくろう

3
「生物学+農学+社会学+政治学+歴史学+哲学+狂気」という、世にも奇妙な構成要素でできている奇書である。ルイセンコ主義とは、一言でいえば「共産主義イデオロギーに合致するようねじ曲げたニセ科学」だ。ルイセンコは従来の生物学を「ブルジョワ的」だと批判し、政権と結託してソ連の生物学を40年かけて衰退させた。二流の疑似科学者でも、権力とメディア統制ができれば主流派になれることを暴露する恐ろしい本。2019/12/01

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