出版社内容情報
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内容説明
これぞ“雑誌オリジナル版”が放つ“本物”のオーラ!初出時に4色や2色の鮮やかなカラーページで発表されたエピソードを中心に17編を収録した本書では、現存する原稿を使用した復刻により、ブラック・ジャックの美麗な世界を再現。さらには奇跡的に発掘された未使用ネームと未発表原稿、直筆のシノプシス原稿など貴重な素材も多数収めた、誰もが楽しめるブラック・ジャックの魅力満載の1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
16
『ミッシング・ピーシズ』に続く第二弾。『ブラック・ジャック』の中でもカラー原稿を、しかも雑誌掲載時の原稿を収録している。雑誌サイズで読むカラー原稿は、確かに迫力が違う。「灰色の館」のコミカルなカラーから、「ネコと庄造と」の動きのあるカラーまで、手塚治虫が彩色を楽しんでいるのが伝わってくる。手塚直筆の未発表シノプシス原稿も収録されているということで、それを一番の楽しみにしていたのだが、『B・J』ではなくアニメ版『鉄腕アトム』でブラック・ジャックがゲスト回のシノプシスだったのが、ちょっと残念。2025/01/03
ムーミン2号
8
ブラック・ジャックは全部で243篇あり、その内の24編が四色または二色のカラーページが含まれた作品だそうだ。実にシリーズの1割の作品にカラーページが含まれていることになる(これが多いのかどうかは判断できないけど)。各作品は再読、再々読、再が限りなくつくほど読んだものがほとんどだけど、中には再読の記憶がない作品もあったりする(こういうのが読めるのがアンソロジーのいいところかも?)。243話は全て短編になるが、それらが集まってブラック・ジャックという巨大な山脈を形作っている。分け入っても…ブラック・ジャック!2024/12/28
KDS
5
雑誌初出時にカラーページだったエピソードを集めて編集された一冊。もちろんカラーは当時のものをそのまま再現。単行本収録の際に改変された部分もオリジナルに戻されている。「ときには真珠のように」や「えらばれたマスク」にはカラーページはないが、初めて読む読者が他のエピソードでのストーリーで意味がわからなくなることのないように気遣って収録されたものと推測される。「ホスピタル」以降はカラー原稿は完成したモノクロ原稿をケント紙にコピーして制作されていたらしく、単行本にはモノクロの方を使用していたというのは初めて知った。2024/11/24
satoshi
0
カラーの迫力は流石だし、色味の使い方も面白い。雑誌掲載当時の原稿が使われており、単行本との差異も興味深く読んだ。2025/04/19