内容説明
現代史を揺るがした旧ソ連体制の病理を深部から解き明かし、世界に問い続けてきた異論派・硬骨漢ジョレス&ロイの双子兄弟。スターリンに父を奪われた幼少期の思い出から、多くの作家・科学者・芸術家との秘められた交流を経て、二人の人格と思想がいかに形成されたかを綴る感動巨編。
目次
第1部 幼年期と青年期1925‐1953(両親の思い出(ジョレス一九六九~七二年稿/ロイ一九八八年稿)
危険な仕事(ジョレス))
第2部 ソ連邦から新生ロシアへ1953‐2010(作家の思い出;作家の探求(ロイ二〇〇二年稿)
異論派の思い出(ロイ) ほか)
第3部 日本語版への補遺(逆説と驚きに満ちた国、日本(ジョレス、二〇一一年稿))
著者等紹介
メドヴェージェフ,ジョレス[メドヴェージェフ,ジョレス][Медведев,Жорес]
1925年生まれ。生化学・加齢学・政治史研究家。1969年に『ルイセンコ学説の興亡』(邦訳、河出書房新社、1971年)の発刊でオブニンスクの放射線医学研究所分子生物学研究室長を解任される。1973年イギリスへの出張中にソ連国籍を剥奪されるが、1990年ソ連国籍回復
メドヴェージェフ,ロイ[メドヴェージェフ,ロイ][Медведев,Рой]
1925年生まれ。歴史家・政治家
佐々木洋[ササキヨウ]
1942年静岡県生まれ。北海道大学大学院農学研究科修了。現在は札幌学院大学名誉教授・同大学総合研究所客員研究員
天野尚樹[アマノナオキ]
1974年福島県生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。北海道情報大学講師。専門はロシア極東近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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