内容説明
終戦の玉音放送を読む天皇を、どうして映画に撮っておかなかったのか…。映像と歴史、映画と政治、文化に内在する政治をめぐって格闘する、映像思想家の冴え渡る洞察の数々。
目次
明後日の作家から―主として批評家に
「眠れる獅子―松竹大船」を批判する
絶えざる自己否定の上に―新しい作家の態度
“ヌーベルバーグ”撲滅論
過渡期の日本映画とわれわれの立場
金嬉老と私たちの八八時間
『松川事件』とその周辺の問題
方法だけを論ずる者は頽廃する
“私的”創造行為への侵害
私にとって記録とは何か
韓国 国土は引き裂かれたか
テレビの出現
映像と現実のバングラデシュ
人はなぜ外国映画を日本映画より
敗者は映像を持たない
東宝争議への疑問
映画にとって戦争とは何か 田坂具隆
日本映画の描いた戦争
著者等紹介
四方田犬彦[ヨモタイヌヒコ]
1953年生まれ。東京大学で宗教学を、大学院で比較文化を学ぶ。明治学院大学教授として映画史を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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