ノワール文学講義

個数:

ノワール文学講義

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2025年05月25日 05時37分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784327481636
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C0098

出版社内容情報

出口がなく閉塞したこの世界で、不条理な運命に翻弄されてあえぐ人間を、犯罪ドラマのスタイルで描く「ノワール」――今日ますます切実な表現として求められているジャンルの起源と根源を『「マルタの鷹」講義』の新鋭が究明する。

アメリカン・ノワールの源流をたどる
出口がなく閉塞したこの世界で、不条理な運命に翻弄されてあえぐ人間を、犯罪ドラマのスタイルで描く「ノワール」――ジム・トンプスンの復活やジェイムズ・エルロイの活躍以降、文学・映画において、今日ますます切実な表現として求められているジャンルの起源と根源を、『「マルタの鷹」講義』の新鋭が究明する。

?T 黒の黎明
黒い誘惑――初期ノワール小説について

?U 黒の光芒
  ノワール小説とフィルム・ノワール/ファム・ファタール事件簿――ハードボイルド探偵小説の詩学

?V 黒の先駆
  『ガラスの鍵』/ハメットと文学/成長する作家――「『マルタの鷹』講義」補講

?W 資料編
  ノワール文学年表

【著者紹介】
諏訪部浩一(すわべ こういち)  東京大学文学部准教授。1970年東京生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士課程修了。学芸大学、東大駒場を経て、現職。ウィリアム・フォークナーを中心とした20世紀アメリカ文学を研究。現代小説、ミステリにも造詣が深く、『「マルタの鷹」講義』で日本推理作家協会賞受賞。著書に『ウィリアム・フォークナーの詩学1930-1936』(すぐれたアメリカ研究に贈られるアメリカ学会清水博賞を受賞)、共著に『アメリカ文化入門』(三修社)。光文社古典新訳文庫のハメット『ガラスの鍵』、ハヤカワepi文庫版ヘミングウェイ『日はまた昇る』の解説も担当。

内容説明

出口がないこの世界で、不条理に運命に翻弄されて虚しくあがく人間を、犯罪ドラマのスタイルで描く「ノワール」。ジム・トンプソンの再評価後、今日ますます切実な表現として求められるジャンルの起源と根源は何か。『「マルタの鷹」講義』で日本推理作家協会賞を受賞した新鋭がアメリカン・ノワールの源流をたどる。未訳作品に解説を付けたノワール文学年表を収録。

目次

1 黒の黎明(黒い誘惑―初期ノワール小説について)
2 黒の光芒(ノワール小説の可能性、あるいはフィルム・ノワール;ファム・ファタール事件簿―ハードボイルド探偵小説の詩学)
3 黒の先駆(『ガラスの鍵』―ノワールの先駆;成長する作家―「『マルタの鷹』講義」補講;ハメットと文学)
4 ノワール文学年表

著者等紹介

諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院修士課程、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学文学部・大学院人文社会系研究科准教授。専攻はアメリカ文学。『「マルタの鷹」講義』(2012、研究社)で日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

65
『アメリカ文学入門』で知った英文学者の評論集。ノワール小説の解説。30年台アメリカは大恐慌直後の社会不安を反映した一連の小説がでてきた。『閉塞した状況に置かれ、そこから脱出を望むが、失敗する』というパターンの小説たちだ。該当する作品や作家が挙げられていてだいたい読んでいるのだが、知らない作家作品や再読したいのも多数ありでなかなか読書欲を刺激してくれた。ハメットの特異性や映画との関係などの話もあり易しめの評論でもあって楽しめた本だった。同著者の「『マルタの鷹』講義」を読みたい。良書。2016/09/14

くさてる

25
初期ノワール小説についての解説。ノワールの定義から始まり、映画や周辺の事物についても語りながら、全体像がまとめられている。大学でこんな講義を受けられたらどんなに面白く、興奮しただろう。巻末の「ノワール文学年表」を片手に色々と読み直していきたくなる一冊。2025/03/27

swshght

18
『「マルタの鷹」講義』から二年。諏訪部浩一がまたしても「ノワール」に挑む。諏訪部はまずノワール小説を初期と戦後に区分する。彼によれば、その物語は「環境」「脱出願望」「失敗」の三層構造を持ち、それぞれ「リアリズム」「ロマンス」「悲劇」に対応する。この三点の分析から、起源としての自然主義文学の存在が示される。面白いのは、こうしたノワール小説が絶えずフィルム・ノワールとの関係によって論じられている点だ。〝「語らないこと」と「映さないこと」〟や〝「ノイズ」の削除〟は映画論としても秀逸。ノワールへの関心は尽きない。2014/08/16

hikarunoir

7
構造的に、同一主人公が繰り返し登場できないジャンルなのだと、ハメットとチャンドラーという対照から、定義が決定的に示される痛快。2016/05/28

De PalmaX

6
ノワール勉強その1。ダシール・ハメットを中心的に扱ったノワールについての論考集。"ノワール"というジャンルがいかに扱いづらいかということを強調しながらも、大恐慌時代の社会派リアリズム文学やロマンス小説、ギリシャ悲劇に自然主義文学など様々なジャンルからの影響を指摘し、30年代から第二次大戦後までのノワールの変遷をまとめる鮮やかで明快な論考には舌を巻いた。ハメットやチャンドラー等のノワール初期の作家のそれぞれの作風の違いも改めて見ると分かりやすくまとめてある。ノワールに興味がある人は読むべしな一冊でした。2022/04/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8078917
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品