モダニズムの南部的瞬間―アメリカ南部詩人と冷戦

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モダニズムの南部的瞬間―アメリカ南部詩人と冷戦

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327481605
  • NDC分類 930.29
  • Cコード C3098

出版社内容情報

敗者の末裔であるアメリカ南部農本主義の知識人たちが、いかにして二十世紀の知の覇権を握るに至ったか。それが戦後日本の知的体制をいかに呪縛したのか。モダニズム・冷戦・リベラリズムをキーワードにその深層/真相に迫る。

敗者の末裔であるアメリカ南部農本主義の知識人たちが、いかにして二十世紀の知の覇権を握るに至ったか。それが戦後日本の知的体制をいかに呪縛したのか。『赤毛のアン』を読んで英文学を志した「戦後の娘」である著者が、モダニズム・冷戦・リベラリズムをキーワードにその深層/真相に鋭く迫る、スリリングな論考。

序章 アグレリアンの立場
 1 創られた伝統としての「現在の中の過去」
 2 『アメリカ文学の再解釈』――アメリカにおけるアメリカ文学研究の制度化
 3 ニュー・ヒューマニズム論争
 4 南部における衝突地図
 5 ナッシュヴィル・アグレリアンの立場

第一章 詩的南部連――新批評と「南部文学」の誕生
 1 制度としての南部文学
 2フュージティヴ詩人と農本主義者の連続性
 3 南部文学のモダニズム宣言
 4 「南部」の新批評、新批評の南部

第二章 新批評の父たち――南部農本主義者の男らしい共同
 1 女性化する南部――合衆国最大の問題、それは南部
 2 正しい伝統の創造

第三章 アメリカの白いヨーロッパ――農本主義者のファシスト疑惑とリベラル・ナラティヴ
 1 アメリカの白いヨーロッパ
 2 農本主義者のリベラル・ナラティヴ

第四章 戦後少女の本棚

第五章 言説としての南部――男らしさの領有
 1 南部の男-共和国としての男の身体
 2 「国民」の創生-白い男たちの帝国

【著者紹介】
越智博美 (おち ひろみ)  一橋大学教授。1962年生まれ。お茶の水女子大学博士課程修士課程修了、博士課程単位取得退学。専門はアメリカ南部文学、ジェンダー研究。
著書に『カポーティ――人と文学』(勉誠出版 2005)、共著に『現代批評理論のすべて』(新書館 2006)、『少女小説ワンダーランド』(明治書院、2008)、『ジェンダーから世界を見るII』(明石出版 2008)など。共訳書にレイモンド・ウィリアムズ『完訳 キーワード辞典』(平凡社 2002)など。

内容説明

敗者の末裔であるアメリカ南部の知識人たちが、いかにして二十世紀の知の覇権を握るに至ったか。モダニズム・冷戦・リベラリズムをキーワードにその深層/真相に鋭く迫る。

目次

序章 農本主義者の立場
第1章 詩的南部連合―新批評と「南部文学」の誕生
第2章 新批評の父たち―南部農本主義者の共同体
第3章 アメリカの白いヨーロッパ―農本主義者のファシスト疑惑と、リベラル・ナラティヴ
第4章 戦後少女の本棚―第二次世界大戦後の文化占領と翻訳文学
第5章 言説としての南部―男らしさの領有

著者等紹介

越智博美[オチヒロミ]
一橋大学教授。1962年生まれ。お茶の水女子大学博士課程修士課程修了、博士課程単位取得退学。専門はアメリカ南部文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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