出版社内容情報
映画から、ミュージカルから、マンガから、宝塚から、ゲイ・カルチャーから、新しい時代のためのシェイクスピア入門。媒体が変わっても伝えられるシェイクスピアの本質や新たなシェイクスピア像をあわせて解説します。
シェイクスピアは映画、ミュージカル、マンガなどの翻案・脚色を通して親しまれるようになっています。戯曲の上演においても、大胆に現代的に脚色して話題になるものも数多く見られます。そうした脚色=アダプテーションを入口として、媒体が変わっても伝えられるシェイクスピアの本質、あるいは新たに意味づけられるシェイクスピア像をあわせて解説します。
はじめに――アダプテーションとは何か
第1章 『ロミオとジュリエット』とマンガ――ポップカルチャーにも生きつづけるシェイクスピア
第2章 歌う『ハムレット』、男装する『十二夜』―――ミュージカル、宝塚歌劇で見るシェイクスピア
第3章 『夏の夜の夢』とドラッグ/ドラァグ・カルチャー
第4章 『テンペスト』とエコな文化研究―――SF映画とシェイクスピア
第5章 『マクベス』、『リア王』、グローバル国家
第6章 『アントニーとクレオパトラ』の越境――沖縄文学とシェイクスピア
第7章 『お気に召すまま』の恋愛塾――明治日本はシェイクスピアで西欧を学んだ
おわりに――シェイクスピアこそアダプテーションの天才である
【著者紹介】
米谷郁子 (こめたに・いくこ)
埼玉工業大准教授。『シェイクスピアとその時代』(研究社)共著者。
森祐希子 (もり・ゆきこ)
東京農工大教授。シェイクスピア協会役員、著書に『映画で読むシェイクスピア』(紀伊國屋書店)。
近藤弘幸 (こんどう・ひろゆき)
東京学芸大准教授。水戸芸術館などでのシェイクスピア上演台本を翻訳。『イギリス文学辞典』(研究社)共著者。『シェイクスピア ディレクターズ・カット』(研究社)訳者。
高森暁子 (たかもり・あきこ)
筑紫女学園大准教授。エメ・セゼール『テンペスト』(インスクリプト)共訳。
横田保恵 (よこた・やすえ)
共立女子大講師。エドワード・W・サイード『権力、政治、文化――エドワード・W・サイード発言集成』(太田出版)共訳。
吉田季実子 (よしだ・きみこ)
法政大学講師。テリー・イーグルトン『反逆の群像』(青土社)共訳。
内容説明
シェイクスピアか、否か!?―それは問題ではない。―翻案と引用が紡ぎ出す文化史、21世紀の入門書。
目次
第1部 アダプテーションで楽しむシェイクスピア(日本で/日本に見る『ロミオとジュリエット』―ポップカルチャーに生きつづけるシェイクスピア;シェイクスピアとクィアな夢―『夏の夜の夢』と青春ドラマ;異性装のシェイクスピア―宝塚歌劇とスタジオライフ;エコロジーで読みなおす『テンペスト』―SF映画からテレビまで)
第2部 アダプテーションで考えるシェイクスピア(グローバル時代の『マクベス』『リア王』―シェイクスピアの「国境」と「アイデンティティ」;『アントニーとクレオパトラ』の越境―沖縄文学とシェイクスピア;『お気に召すまま』の恋愛塾―明治日本はシェイクスピアで西洋を学んだ)
著者等紹介
米谷郁子[コメタニイクコ]
埼玉工業大学人間社会学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学
近藤弘幸[コンドウヒロユキ]
東京学芸大学教育学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学
高森暁子[タカモリアキコ]
筑紫女学園大学文学部准教授。九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
森祐希子[モリユキコ]
東京農工大学大学院言語文化科学部門教授。津田塾大学大学院英文学研究科博士課程満期退学
横田保恵[ヨコタヤスエ]
共立女子大学非常勤講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学
吉田季実子[ヨシダキミコ]
法政大学非常勤講師。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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viola
ノーマン・ノーバディ