出版社内容情報
「旅」と「ハードボイルド」と「コレクション」をモチーフに、探偵小説、犯罪映画、西部劇、メンズ・マガジンのグラビア文化、ルート66、ロードマップなど、著者が五十年にわたり全身で感じとってきた「アメリカ」の全て。図版多数
“アメリカ”を集め続けて半世紀
「旅」と「ハードボイルド」と「コレクション」をモチーフとして、著者が五十年にわたり全身で感じとってきた「アメリカ」の全て。探偵小説、フィルム・ノワール、西部劇など著者の十八番の素材を究めるばかりでなく、メンズ・マガジンのグラビア文化、〈ルート66〉が象徴する放浪の文化史、ポストカードやロードマップといったささやかな事物に滲み出るアメリカ的感性など、マニア向けのテーマも盛り込み、図版も豊富。
第1部 映画の旅、雑誌の旅
1.『クォンタム・ファミリー』の地理学
2.西部劇広告切り抜き帖全十巻
3.死出の旅、あるいは逃走カップル映画鑑賞術
4.フィルム・ノワールの創世記
5.新マーロウ登場
6.米ミステリ誌の戦国時代一九五六~一九六七
7.パルプ版メンズ・マガジン盛衰記
8.メンズ・マガジンの考古学――七つの検証
9.マリリン・モンロー学“入門”
〈インタールード1〉ハメットに会えなかった南部ツアー
第2部 ハメットと五十年
1.没後五十周年に寄せて
2.ニューイングランド詣で
3.ハメットの街、再訪
4.注解『マルタの鷹』
5.六つの訳者あとがき
〈インタールード2〉シュグルーが生まれた町へ行ってきた
第3部 ロード・ノヴェルの軌跡
1.追悼ジェイムズ・クラムリー
2.ロス・マクドナルドのパシフィック・ポイントを探して
3.リチャード・フォードとの出会いと再会
〈インタールード3〉 ロードマップ
第4部 失われたハイウェイ
1.メイン・ストリートUSA
2.絵葉書収集ツアー
3.アーカンソー州温泉紀行(アメリカン・ピープル)
4.一枚のポストカードから始まる旅
5.ルート66を行く
ニューイングランド絵葉書の旅――あとがきにかえて
【著者紹介】
小鷹信光 (こだか のぶみつ) ハードボイルド小説を中心としたミステリの評論家・翻訳家、アンソロジスト、小説家、アメリカ文化研究者。
『マルタの鷹』をはじめとして、ダシール・ハメット、レイモンド・チャンドラー、ロス・マクドナルド、ジェイムズ・クラムリー、リチャード・スタークなどを翻訳。
編著書も『アメリカ暗黒史』『パパイラスの舟――海外ミステリー随想』『アメリカ語を愛した男たち』『ペイパーバックの本棚から』、シリーズ「ブラック・マスクの世界」など多数。
松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』の原案者としても知られる。
内容説明
“アメリカ”を集め続けて半世紀。ハードボイルド探偵小説、フィルム・ノワール、西部劇、メンズ・マガジン、ルート66、ポストカード、ロードマップ―路上も紙上もスクリーン上も縦横に旅して手に入れた“著者のアメリカ”のすべて。
目次
第1部 映画の旅、雑誌の旅(『クォンタム・ファミリーズ』の地理学;西部劇広告切り抜き帖全十巻 ほか)
第2部 ハメットと五十年(ハメット没後五十周年に寄せて;マーサズ・ヴィニャード島へ渡る ほか)
第3部 ロード・ノヴェルの軌跡(追悼ジェイムズ・クラムリー;ロス・マクドナルドのパシフィック・ポイントを探して ほか)
第4部 失われたハイウェイ(メイン・ストリート USA;絵葉書収集ツアー ほか)
著者等紹介
小鷹信光[コダカノブミツ]
1936年、岐阜県生まれ。ミステリ批評家、翻訳家、作家、アメリカ文化研究家。ハードボイルド文学の泰斗にして、松田優作主演のテレビドラマ『探偵物語』の原案者である。自伝的評論『私のハードボイルド―固茹で卵の戦後史』(2006)で日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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