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出版社内容情報
19世紀末から20世紀始め、ヨーロッパ芸術界は新しい芸術の創造 旧時代からの脱出を試みる。その光と影を読み直し、新世紀の到来を期待する。
内容説明
若き無名時代のピカソ、マティス、セザンヌ、そしてジョイスやシェーンベルクは、ほぼ時を同じくしてそれぞれに問題作=(非)完成品をかかえて歴史の大舞台へ躍り出る。試行錯誤か、いや旧世紀の方法を破る新時代の宣言。世紀が変わり、舞台は回る。
目次
1 ピカソとガートルード・スタイン1905年、〈世紀始め〉の胎動
2 マティスとサロン・ドートンヌ―その名もフォーヴ、観客たちの大騒動
3 〈非完成〉とは、そして読者の参加―名編集者エドワード・ガーネットの読み落とし
4 うるわしき結婚・ジャンルの溶解―その予告、ジョイス「エッケ・ホモ」
5 「言葉の革命・宣言」―『トランジション』誌の特集記事
6 外面から内面へ、小説のエクソダス―意識の流れは流れる