出版社内容情報
『荒地』の詩人として、あるいは文芸批評家として、英語文学の世界に圧倒的な影響を及ぼしたT.S.エリオット。その影響力の強さのゆえに、偶像破壊的な批判の対象ともなったエリオットのテクストを改めて読み直す。
『荒地』の詩人として、あるいは文芸批評家として、英語文学の世界に圧倒的な影響を及ぼしたT.S.エリオット。その影響力の強さのゆえに、偶像破壊的な批判の対象ともなったエリオットのテクストを改めて読み直す。「文学においては古典主義者、政治においては王党派、宗教においてはアングロ・カトリック」と自己規定したエリオットの、「モダンにしてアンチモダン」な肖像を、23名の著者が描き出す。エリオットへの格好のガイドブック。年譜付。
各執筆者テーマ
1 出口菜摘 『プルーフロックとその他の観察』『三月兎の調べ』
2 山口 均 『一九二○年詩集』
3 池田栄一 『荒地』
4 松本真治 『うつろな人々』
5 高柳俊一 『灰の水曜日』『四つの四重奏』
6 佐伯惠子 詩劇
7 太田 純 『ポッサムおじさん猫語り』
8 星野美賀子 伝記
9 圓月勝博 「伝統と個人の才能」と「形而上詩人」
10 加藤文彦 エリオットとモダニズム
11 佐野仁志 エリオットとパウンド
12 村田辰夫 エリオットとインド思想
13 野谷啓二 エリオットとアングロ・カトリシズム
14 村田俊一 文芸/文化批評
15 佐藤 亨 エリオットとヨーロッパ
16 中井 晨 エリオットと日本
17 山本勢津子 エリオットと女性
18 三宅昭良 『荒地』草稿
19 鈴木綾子 ミュージカル『キャッツ』
20 平野順雄 エリオットとアメリカ詩
21 島田協子 エリオットとポップカルチャー
22 小原俊文 エリオットとノンセンス
23 久野暁子 劇『岩』
内容説明
『荒地』の詩人として、あるいは劇作家、文芸批評家として、20世紀の英語文学に圧倒的な影響を及ぼしたT.S.エリオット。その影響力の強さゆえに、偶像破壊的な批判の対象ともなったエリオットのテキストを読み直す。
目次
『プルーフロックとその他の観察』『三月兎の調べ』―映画的世界の見方と表し方
『一九二〇年詩集』―『荒地』への道
『荒地』―テクノ・モダニズムが生んだポリフォニー
『うつろな人々』―スウィーニーとの決別
『灰の水曜日』『四つの四重奏』―二つのアングリカン信仰と詩想の深まり
詩劇―共同体の再生をめざして
『ポッサムおじさん猫語り』―猫とヴァースの楽しい秘密
伝記―創造とその母胎
エリオットと形而上詩人―英文学の「創られた伝統」
エリオットとモダニズム―内面化したクウェストの終焉〔ほか〕
著者等紹介
高柳俊一[タカヤナギシュンイチ]
上智大学名誉教授
佐藤亨[サトウトオル]
青山学院大学教授
野谷啓二[ノタニケイジ]
神戸大学教授
山口均[ヤマグチヒトシ]
愛知学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。