ジョン・アッシュベリー - 「可能性への賛歌」の詩

ジョン・アッシュベリー - 「可能性への賛歌」の詩

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784327472085
  • NDC分類 931
  • Cコード C3098

出版社内容情報

アメリカを代表する前衛詩人、ジョン・アッシュベリーを論じた本邦初の研究書

 1950年代半ば、エリオットなどのモダニスト詩人たちに代わって、新しい詩人たちが台頭しはじめた。ジョン・アッシュベリー(1927― )もそのひとりで、「ニューヨーク派詩人」のひとりに分類され、難解で優雅な詩風を今日まで保ち、さまざまな批評的興味を惹起しつづけてきた。処女詩集から50年以上を経ていまだに現役のこの詩人を、近代詩史やアメリカ詩史だけでなく、大衆文化も踏まえつつさまざまな角度から論じる。

著者紹介/著者による他の著作等
飯野友幸(いいの ともゆき)
 1955年東京生まれ。上智大学文学部英文学科教授(アメリカ文学専攻)。著書に『アメリカの現代詩――後衛詩学の系譜』(彩流社)、編著書に『現代作家ガイド1 ポール・オースター』(彩流社)、『ブルースに囚われて――アメリカのルーツ音楽を探る』(信山社)、訳書に『ジョン・アッシュベリー詩集』(大岡信との共訳、思潮社)、『壁の文字――ポール・オースター全詩集』(TOブックス)、『ブルース・ピープル』(リロイ・ジョーンズ著、音楽之友社)などがある。


第1部
曖昧な詩人の肖像
第1章 語りつくせぬ物語
――アッシュベリーへの批評はいかに、そしてなぜ多様か
第2章 「災い少なし」をめぐる三稿
――「アッシュベリー・スタイル」の社会性
第3章 移民の歌
――アッシュベリーのアメリカーナ
第2部
詩法
第4章 チャンス(Chance)、クール(Cool)、キャンプ(Camp)
――アッシュベリーとアメリカ芸術
第5章 動きの圏(クライメット)に包まれて
――アッシュベリーの長編詩
第6章 経験の経験
――見たものをそのまま書かない、ということ
第7章 思索の鏡
――アッシュベリーとオースター
終章
附録 ジョン・アッシュベリーへのインタヴュー
あとがき/参照資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ra0_0in

2
議論のレベルだけでなく、書式に至るまで研究書としてのレベルは低い。著者の主張はアッシュベリーの詩は「意味があるようで意味が分からない」ということに尽きていて、そんなこと誰でも分かるって!彼が何時間もかけて選んだ言葉の「意味」を「よく分からないんだよねー」で済まして、それで研究者?じゃあ、意味を規定する文脈(コンテクスト)を冷戦的な支配の道具として捉え、そこからの解放を目指して文字通り文脈をズタズタに切り裂いたバロウズとアシュベリーの違いは?アッシュベリーという刺激的な対象に比べてあまりにも退屈な本だった。2014/08/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1880830
  • ご注意事項