モダンの黄昏―帝国主義の改体とポストモダニズムの生成

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  • サイズ A5判/ページ数 416p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784327472016
  • NDC分類 702.5
  • Cコード C3098

出版社内容情報

キング・コングが見たモダンの黄昏

1933年、キング・コングがエンパイア・ステート・ビルの頂上で咆哮する。
 帝国主義の白い塔のうえで、黒い巨獣が見たものは何か?
 ヘミングウェイ、フォークナ、フィッツジェラルド。
 ギャング映画、ミュージカル映画、ドキュメンタリー写真。
 剥製術、優生学、民族誌学。
 ハイチのブラック・エンペラー、キューバのヘミングウェイ。
 カルチュラル・スタディーズの見る1930年代。
 キング・コングの見たモダンの黄昏。

著者紹介
宮本陽一郎(みやもと よういちろう)
 1955年、東京に生まれる。主な共著書に、『差異と同一化――ポストコロニアル文学論』(研究社)、『思考の最前線――現代を読み解くための20のレッスン』(水声社)、『ヘミングウェイを横断する――テクストの変貌』(本の友社)。主な訳書に、ジョン・ガードナー『オクトーバー・ライト』、フィリップ・ロス『いつわり』(集英社)、チャールズ・ジョンソン『中間航路』(早川書房)。

内容説明

1933年、キング・コングがエンパイア・ステート・ビルの頂上で咆哮する。帝国主義の白い塔のうえで、黒い巨獣が見たものは何か?ヘミングウェイ、フォークナー、フィッツジェラルド。ギャング映画、ミュージカル映画、ドキュメンタリー写真。剥製術、優生学、民族誌学。カルチュラル・スタディーズの見る1930年代。キング・コングの見た帝国主義の長い黄昏。

目次

マンハッタン、一九三三年
第1部 黒い巨獣(キング・コングのニューヨーク―アメリカ自然史博物館とシオダー・ローズヴェルトの巨像;フィッツジェラルドのジャズ・エイジ―コスモポリタニズム、ネイティヴィズム、ナショナリズム;ヘミングウェイの白いアフリカ―モダニズムとセクシュアリティ)
第2部 忘れられた男(一九一五年のチャプリニティス―模倣する大衆;ギャングスターと「最高の検閲官」―古典ギャング映画小史;Machine Age Dancing―大衆の身体;民衆の顔―ポピュラスの表象と改体)
第3部 あちら側にいること(ブラック・エンペラー―ハイチ表象史;ヨクナパトーファのインディアン―人種史からローカル・ヒストリーへ;老人とカリブの海―冷戦、植民地主義、そして二つの解釈共同体)
マンハッタン、一九四一年

著者等紹介

宮本陽一郎[ミヤモトヨウイチロウ]
1955年、東京に生まれる。現在、筑波大学文芸・言語学系助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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2002年刊。映画『キングコング』、フィッツジェラルド『偉大なるギャッツビー』、ヘミングウェイ「キリマンジャロの雪」、チャップリン、ギャング映画、バズビー・バークレーのミュージカルレビューシーン等を題材に、1930年代アメリカの諸相―帝国主義、人種、モダニズム、大衆、等―を考察した刺激的な文化論。『キングコング』とアメリカ自然史博物館とアメリカ帝国主義の関連を論じた章が実に面白い。また、モダニズム美学が全体主義に包摂されやすい危うさを有しているとの指摘が興味深く、この点については更に深く知りたいと思った。2019/01/03

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