出版社内容情報
現代アメリカ文学を代表する作家たちの作品に描かれる、古くて、しかも永遠のテーマである 「青春像」 を、史的流れを意識しながら追い求める。
内容説明
文学の中の青春群像を克明に追う。サリンジャー、マラマッド、ロス、フェダマン、カポーティ、ブローティガン、カーヴァー、アーヴィング、マキナニー、そしてモリスほか現代文学の作家・作品群を通して、アメリカとは春青とは何かを問う快作。
目次
1章 無垢なる妹たち―サリンジャーの初期作品
2章 ニューヨークの片隅で―マラマッドの『アシスタント』
3章 楽園よ、さようなら―ロスの「さようなら、コロンバス」
4章 生の終熄から始まる生―ホロコーストの文学
5章 キャンセルされた彷徨と語りの構図―フェダマンの『嫌ならやめとけ』
6章 ニューヨークへの期待と幻滅―フェダマンの『ワシントン広場で微笑んで』
7章 華麗なる仮面の舞踏―カポーティの仮装―少年から大人へ
8章 静謐なる自然への旅―ブローティガンの詩の世界
9章 切り絵の中の日常―カーヴァーの詩の世界
10章 遅れてきた作家の彷徨―アーヴィングの『熊を放つ』
11章 プレッピーからヤッピーを越えて―サリンジャーからマキナニーへ
12章 ヴェトナム症候群の青春―メイソンとフィリップスとモリス



