出版社内容情報
科学英語を書く際の冠詞の問題がわかる本。
a / anをつけるか、それともtheをつけるか…、英語を書くときにいつも、この冠詞の問題は日本人の頭を悩ませることのひとつだ。本書は、特に科学英語を書く際の冠詞の問題--「名詞にaがつくかどうか」(名詞の可算・不可算)--について、その見分け方などを豊富な実例と法則に基づいて解説するもの。理化学系の学生や論文を書く人にはおすすめの書。
著者紹介/著者による他の著作等
友清理士(ともきよ さとし)
1967年生まれ。1990年東京大学理学部物理学科卒業。1992年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了。著書に『英語のニーモニック』(研究社)などがある。
"凡例
概説
1.油も数えられる
2.不可算の酢酸と可算のカルボン酸
ワンポイント:英語学者の論じる[C][U]転換
ワンポイント:複合語の可算性
3.家庭では[U]、大学では[C]になるアルコール
化合物命名法・基礎の基礎:アルコール
化合物命名法・基礎の基礎:塩と二元化合物
4.アルデヒドは物質名詞でよいか
化合物命名法・基礎の基礎:アルデヒド
化合物命名法・基礎の基礎:ケトン
ワンポイント:観点によって変わる[C][U]
5.天界のエーテルにはtheを
ワンポイント:肩書きと冠詞
6.注射するのにアミノ酸は[C]?
ワンポイント:[C][U]問題の回避法
ワンポイント:可算名詞の数と量
7.DNAは1つの種類?
ワンポイント:アメリカ化学会の冠詞論
8.ポリエステルとポリエチレンの語法上の違い
ワンポイント:商標名
ワンポイント:微細・反復の複数
9.砂は数えられるか
ワンポイント:不定冠詞aの具象化力
ワンポイント:固有名詞と不定冠詞
ワンポイント:物質名詞と製品名
10.「セラミクス」は「セラミック」の複数形か?
ワンポイント:総称表現
11.液体も気体も数えられる
ワンポイント:名刺と同形の形容詞
ワンポイント:名詞の[C][U]属性[C]にならない語
24.a covalent bondとa metallic bondの観点の違い
25.過程を表わす抽象名詞(2)
26.量・程度を表わす抽象名詞
まとめと課題
参考文献
索引
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内容説明
科学英語を書く際の冠詞の問題、特に「名詞にa/anがつくかどうか」(名詞の可算・不可算)について、化学を中心とする豊富な実例に基づいて解説。学習英和辞典にあまり載っていない化学用語の冠詞の扱い方がよくわかる、理系の方のための冠詞論。
目次
油も数えられる
不可算の酢酸と可算のカルボン酸
家庭ではU、大学ではCになるアルコール
アルデヒドは物質名詞でよいか
天界のエーテルにはtheを
注射するのにアミノ酸はC?
DNAは1つの種類?
ポリエステルとポリエチレンの語法上の違い
砂は数えられるか
「セラミクス」は「セラミック」の複数形か?〔ほか〕
著者等紹介
友清理士[トモキヨサトシ]
1967年生まれ。1990年、東京大学理学部物理学科卒業。1992年、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了。同年、株式会社研究社に入社し、各種英語辞書・電子辞書の開発に従事
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