出版社内容情報
★アクティブ・リーディングのすすめ
「英語の授業は英語で」が叫ばれ、トップダウン型のリーディングや和訳先渡し授業がもてはやされる一方で、「英語が正確に読めない」生徒はいっこうに減っていない。現在の指導の問題点を「インタラクション」という言葉をキーワードにして見つめ直し、英語リーディング指導を改善していく方向性を探る。なりきり音読、発問の工夫、和訳の効果的な使い方、世界とのインタラクションの第一歩としての英字新聞の利用など、身近なところから実践できる指導を提案する。
序章
1.正確な英語リーディングを阻害している要因
2.効果的な英語リーディング指導にむけて
第1章 学習者内でのインタラクション
1.L2リーディング観の変遷
2.L2リーディングとはどんな技能か
3.L2リーディング指導の方向性
4.まとめ
第2章 テキスト内でのインタラクション
1.文構造と談話構造
2.文レベルでのインタラクション
3.談話レベルでのインタラクション
4.まとめ
第3章 教室内でのインタラクション
1.音読を媒介とした他技能とのインタラクション
2.発問を媒介とした教材・学習者・教師間のインタラクション
3.和訳を媒介とした英語と日本語のインタラクション
4.英字新聞記事を媒介とした世界とのインタラクション
5.まとめ
終章
1.リーディングの再評価
2.リーディング能力改善の必要性
3.リーディング能力改善の方向性
伊東 治己[イトウ ハルミ]
現在、関西外国語大学教授。全国英語教育学会副会長。著書に、『アウトプット重視の英語授業』(2008)、『コミュニケーションのための4技能の指導』(1999)、『カナダのバイリンガル教育』(1997)、『フィンランドの小学校英語教育』(2014)など。
内容説明
学習者内、テキスト内、教室内のインタラクションに注目する「三位一体」のリーディング指導法。日本の学校教育の中で日本語を母語とする英語学習者を対象にした英語リーディング指導の望ましい方向性を示します。
目次
序章 英語リーティングでつまずくのはどうして(正確な英語リーディングを阻害している要因;効果的な英語リーディング指導にむけて)
第1章 学習者内でのインタラクション―トップダウン的読みとボトムアップ的読み(L2リーディング観の変遷;L2リーディングとはどんな技能か;L2リーディング指導の進め方)
第2章 テキスト内でのインタラクション―テキスト理解の基礎(文構造と談話構造;文レベルでのインタラクション;談話レベルでのインタラクション)
第3章 教室内でのインタラクション―アクティブ・リーディングのすすめ(音読を媒介とした他技能とのインタラクション;発話を媒介とした教材・学習者・教師間のインタラクション;和訳を媒介した英語と日本語のインタラクション;英字新聞記事を媒介とした世界とのインタラクション)
終章 英語リーディング指導のこれから(リーディングの再評価;リーディング能力改善の必要性;リーディング能力改善の方向性)
著者等紹介
伊東治己[イトウハルミ]
昭和49年北アイオワ大学大学院修士課程修了、昭和51年広島大学大学院博士課程前期修了、昭和58年レディング大学大学院修士課程修了、教育学博士(広島大学、平成17年)、鳴門教育大学名誉教授。現在、関西外国語大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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