内容説明
画期的な「コウビルド英英辞典」の編集スタッフが、同じく5億2400万語にのぼる膨大なコーパス“Bank of English”の徹底したデータ分析により編纂したコンセプトの英文法書。従来の文法項目別によらず、機能と構造とを有機的に組み合わせて、単語から句、節、文、さらに複雑な文章への組み立てという言語戦略的な観点から英文法を再構成。新たな文の産出に応用できる生産的特性(productive feature)を持つ表現を特に重視し、各種の文型に用いられる典型的な語彙をリストアップするなど実用面にも留意。用例は全て実際に使われたものを使用し、文法を通じて生きた英語の実像が見える。
目次
第1章 人と物を指す
第2章 人や物についての情報を与える
第3章 メッセージを作る
第4章 メッセージをさまざまに変える
第5章 時を表わす
第6章 様態と場所を表わす
第7章 人が言うまたは考えていることを伝達する
第8章 メッセージを結合する
第9章 テクストを作る
第10章 情報構造
著者等紹介
Sinclair,John[SINCLAIR,JOHN][Sinclair,John]
英国バーミンガム大学名誉教授。1933‐2007
吉田正治[ヨシダセイジ]
1937年茨城県に生まれる。東京教育大学文学部卒業。成城大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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river125
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コリンズ・コウビルドと言えば英英辞書でお馴染み。同シリーズの文法書が出た。1000ページ弱、厚み4.5cmの大作。図書館で借りてパラパラめくってみた。 訳者によれば、文法書には2つのタイプがある。ひとつは、意味を排除し、形式や形態に焦点を絞って英文の構造を解析したもの。もうひとつは、言語の(意思や情報を伝達するという)機能に着目し、機能と構造の関係を法則化したもの。本書は後者のタイプ。 前者のタイプなら、品詞や文型(SVOとか)に始まって、時制、関係代名詞などと続く感じだろう。本書にも品詞や時制の……