出版社内容情報
本書は、書名に示すとおり、音声学と音韻論の最も基本的な項目に焦点をしぼったテキストである。母音・子音の調音、音素論、音節構造、語強勢、リズム、音声連続、イントネーション、RP・GA・スコットランドなど英語の種類による音声的、音韻的変動を含め、簡潔な記述でまとめており、各章ごとの練習問題で実地に応用できるようになっている。
1 英語音声学-子音(i)
1.1 気流と調音/1.2 調音の位置/1.3 調音様式:閉鎖音、摩擦音および接近音(1.3.1 閉鎖音/1.3.2 摩擦音/1.3.3 接近音)
2 英語音声学-子音(ii)
2.1 中線音と側面音/2.2 単顫動音と顫動音/2.3 副次調音/2.4 破擦音/2.5 気音/2.6 鼻閉鎖音
3 英語音声学-母音(i)
3.1 第一次基本母音/3.2 RPとGAの短母音
4 英語音声学-母音(ii)
4.1 RPとGAの長母音/4.2 RPとGAの二重母音
5 音素論の原理
5.1 序論:言語的知識/5.2 「対立」対「予測可能性」:音素/5.3 音素・異音・前後関係/5.4 まとめ
6 英語の音素
6.1 英語の子音音素/6.2 形態素の音韻形式/6.3 英語の母音音素
7 英語の音節構造
7.1 序論/7.2 音節構造の構成/7.3 聞こえ度の尺度・最大頭部子音・音節重量/7.4 言語特有の音素配列/7.5 音節主音的子音と音素配列/7.6 音節を基盤とした一般法則/7.7 形態素の構造・音節構造・再音節化/7.8 まとめ
8 英語の語強勢
8.1 序論:英語の語強勢は予測可能か/8.2 語強勢の配置・統語範疇・音節構造/8.3 語強勢の配置と形態的構造/8.4 複合語
9 英語のリズム
9.1 脚/9.2 音韻的一
内容説明
本書は、これまでに英語音声学および英語音韻論について何らの予備知識も持たない人たちのために書かれた初歩的な入門書である。非常に初歩的な調音音声学の紹介に始まり、さらに進んで現代英語の音韻構造のおもな側面のいくつかについての、きわめて簡潔な解説も紹介する。
目次
英語音声学―子音
英語音声学―母音
音素論の原理
英語の音素
英語の音節構造
英語の語強勢
英語のリズム
音声の連続とイントネーション
英語のアクセント間の変異
英語のアクセントの概要
著者等紹介
Carr,Philip[CARR,PHILIP][Carr,Philip]
スコットランドのエジンバラ大学で言語学を学び、1981年に卒業、1987年には同大学から言語哲学の博士号を授与されている。1983年から1999年まではニューキャッスル大学で教鞭を取っており、1999年からはフランスのモンペリエにあるポール・ヴァレリー大学の英語科教授として言語学を教え、同時にトゥールーズ第2大学の言語学研究チームのメンバーとしても活躍中
竹林滋[タケバヤシシゲル]
1926年東京都生まれ。1948年東京外国語学校英米科卒業。1953年東京大学英文科(旧制)卒業。1958年同大学文学部大学院(旧制)を満期修了。現在、東京外国語大学名誉教授
清水あつ子[シミズアツコ]
1948年東京都生まれ。1970年東京外国語大学英米語科卒業。1974年同大学大学院外国語研究科修士課程ゲルマン系言語専攻修了。現在、明治大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。