出版社内容情報
日本語学の発展に大きな貢献を果たしてきた著者が、日本語学における「定説」に疑問を呈して、目も覚めるような新説を提示することで、さらなる高みを目指す集大成的作品。
「定説」を徹底的に批判して、目の覚めるような新説を提示する
日本語学の発展に大きな貢献を果たしてきた著者が、日本語学における「定説」に疑問を呈して、目も覚めるような新説を提示することで、さらなる高みを目指す集大成的作品。近年大きな進歩を遂げている脳科学の見識を大胆に取り入れ、ソシュール理論の根本的欠陥をつき、日本語学の「定説」を斬るとともに、その新たなる可能性を切りひらく。最終章では言語学者になるまでの自らの人生を振り返り、「次」を担う世代へメッセージを送る。
序 章 言語観
第一章 日本語音素体系――ローマ字正書法を考える――
第二章 動詞形態論――動詞に活用体系は存在しない――
第三章 ル・タ・テイルについて――動詞語尾論――
第四章 ソの社交的転用法――指示詞の領域説から心的視点説へ――
第五章 ハとガについて――――日本語に格助詞は存在しない――
第六章 ハ・ガについて――金田一説・久野説との比較検討――
第七章 語彙論と表現論
第八章 展望――これからの日本語研究に望むこと――
あとがきに代えて――私が言語学の道に入るまで――
【著者紹介】
国広 哲弥 (くにひろ てつや) 1929年、山口県生まれ。東京大学名誉教授。東京大学文学部言語学科卒。言語学・意味論専攻。1979年文学博士(東京大学)。著書に『意味論の方法』(大修館書店)、『ことばの意味 全3巻』(平凡社、共著)ほか多数。
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kenitirokikuti
良さん