出版社内容情報
音声はどうして言語としてとらえられるのか
図や音声データ・動画を多用し、音声言語処理の仕組みをわかりやすく解説。4部構成。まず物理学・生理学・心理物理学の切り口から音声言語の仕組みについて説明する。次に「人間はどのようにして音声を聞き分けるのか」という問いに音声の科学的研究を通して答える。さらに応用として、音声合成と音声認識の仕組みを解説する。最後に今後の展望として、言語を獲得する人工知能の可能性について考察する。掲載図版約160点、音声データ約160個、動画19本収録。コラムとして、「ハートのこもった音を創る」「音が無いのに聞こえる」など、音声言語にまつわる興味深い話題を25編収録。言語聴覚士のための教科書または副読本としても使用できる。
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<目次>
I 音の物理学
1章 静けさの音と音の大きさ ~音が無いとシーンと聞こえるのか~
2章 音を構成する部品 ~音色は物理的には何なのか~
3章 スペクトル、そして美しい音とは
II 音声科学
4章 音声生成の仕組み ~気管と食道がつながっている!?おかげで~
5章 脳が音色を感じる仕組み
6章 音の心理物理
7章 言語音声の合成による分析 ~なぜハートは愛/ai/なのか~
III 音声工学
8章 AIがしゃべる人工音声 ~琉球語もしゃべる~
9章 音声自動認識 ~自分で進化していく機械~
IV 言語の獲得・学習
10章 言語の獲得 ~ヒトとサルの違い~
11章 言語獲得のモデル ~聞き話す赤ん坊コンピュータ~
内容説明
音声はどうして言語としてとらえられるのか。ヒトはどのようにして音声を聞き分けるのか?人間と機械の発声の仕組みはどうなっているのか?生成AIと音声合成・音声認識の仕組みは?赤ん坊のようにことばを獲得する人工知能は可能か?
目次
1 音の物理学(静けさの音と音の大きさ―音が無いとシーンと聞こえるのか;音を構成する部品―「音色」は物理的には何なのか;スペクトル、そして美しい音とは)
2 音声科学(音声生成の仕組み―気管と食道がつながっている!?おかげで;脳が音色を感じる仕組み;音の心理物理学;音声の合成による分析―なぜハートは愛/ai/なのか)
3 音声工学(AIがしゃべる人工音声―琉球語もしゃべる;音声自動認識―自分で進化していく機械)
4 言語の獲得・学習(言語の獲得―ヒトとサルの違い;言語獲得のモデル―赤ん坊のように聞き話すコンピュータ)
著者等紹介
高良富夫[タカラトミオ]
琉球大学名誉教授。東京工業大学大学院修了(工学博士)。琉球大学工学部長、沖縄職業能力開発大学校長、日本音響学会九州支部長を歴任。音声の分析・合成・認識・獲得および琉球語を研究。1991年に沖縄研究奨励賞受賞「琉球方言の音声・音韻の情報処理」(人文・社会科学部門と自然科学部門の両賞を同時受賞)。同年、カーネギーメロン大学客員研究員として音声認識を研究。著者の学位論文は「心理物理的パラメータを用いる音声自動認識の基礎研究」であり、以来、音声言語処理と知能に興味を持ち続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。