出版社内容情報
本書は英米を中心にした文学批評家として、また読売、毎日、朝日など各主要メディアの新聞書評委員として四半世紀以上の経験を積むアメリカ文学者が、最新の小説を語る文芸時評から専門の学術書をめぐる批評まで、ひいては書評家生命を賭けた文学賞審議まで、これまでの書評の仕事を網羅し、アカデミズムとジャーナリズムの境界線を難なく横断しながら、苦しくも楽しい書評の方法論を構築し伝授する、文字どおりの「書評家の仕事」である。
内容説明
『朝日』『読売』『毎日』など有力紙の書評委員および書評寄稿者を10年以上にわたってつとめた著者初の書評集成。学術書評、文芸時評とともに沼野充義、四方田犬彦、高山宏の諸氏との本をめぐる対談も併録。
目次
プロローグ 想い出のブックカフェ
第1部 ブック・クラブ文学の愛と死
第2部 新聞書評の戦略―書評委員の仕事
第3部 学術書評の方法―批評的研究の仕事
第4部 お茶の時間―または読書の達人たち
第5部 読書共同体の決戦―ティプトリー賞戦記
エピローグ 想い出のライブラリー
著者等紹介
巽孝之[タツミタカユキ]
1955年東京生まれ。上智大学卒業。コーネル大学大学院博士課程修了(Ph.D.、1987年)。慶應義塾大学文学部教授。アメリカ文学専攻。北米学術誌Para*Doxa,The Journal of Transnational American Studies編集委員。著書に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、『ニュー・アメリカニズム』(青土社、1995年度福沢賞)ほか。編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル、1991年/水声社、2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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相楽(twitter:sagara1)
メルセ・ひすい
viola