出版社内容情報
女を見る男を今、女が見る
好評をいただいております本シリーズの掉尾を飾る一冊です。本書は、ラファエル前派と印象派の絵画(130点)を素材にして、その中に描かれた男と女の「愛の眼差し」(Eyes of Love)に焦点を当てます。凝視する(gaze)側の男、凝視される側の女の典型的構図の意味するものは? はたして「凝視は男のもの」なのでしょうか? そして、女性は「性的オブジェ」なのでしょうか? 男憎しの罠に陥ち、明日の見えないフェミニズム美術史に喝! さらに深くテーマを掘り下げた、訳者、高山宏の解題(「それは愛」と言うために)は必読です。
序章: 女も見た
第1章: 出会う (Meeting)
第2章: 娯しむ (Recreation))
第3章: 働く (Working)
第4章: 脱ぐ (The Nude)
第5章: 鬻ぐ (Prostitution)
第6章: 誘う、惑う (Seduction)
第7章: 救う (Rescue)
第8章: 嫁ぐ (Marriage)
結び: それは愛
解題: 「それは愛」と言うために(高山宏)
文献注
索引
<著者プロフィール>
スティーブン・カーン(Stephen Kern)
1943年、ロサンゼルス生まれ。1970年、コロンビア大学で歴史学の博士号を取得。現在、ノーザン・イリノイ大学で歴史学の教授を務める。主な著書に、『肉体の文化史』、『時間の文化史』、『時間の文化史』、『空間の文化史』、『愛の文化史』(以上、法政大学出版局)などがある。
高山宏(たかやま・ひろし)
東京都立大学教授。著作に『アリス狩り』、『目の中の劇場』(青土社)、『終末のオルガノン』、『カステロフィリア』(作品社)、『黒に染める』(ありな書房)などがある。訳書には、『ノンセンスの領域』(河出書房新社)、『ちょっと見るだけ』(ありな書房)などがある。
内容説明
ラファエル前派と印象派、19世紀末絵画は男と女の目の劇場。「性」が「視」演じる夢舞台、男憎しの罠に陥ち明日の見えないフェミニズム美術史に喝。
目次
序論 女も見た
第1章 出会う
第2章 娯しむ
第3章 働く
第4章 脱ぐ
第5章 鬻ぐ
第6章 誘う、惑う
第7章 救う
第8章 嫁ぐ
結び それは愛
解題 「それは愛」と言うために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかふく
あっこ
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