視線

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  • サイズ A5判/ページ数 372p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784327376789
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C0095

出版社内容情報

女を見る男を今、女が見る

 好評をいただいております本シリーズの掉尾を飾る一冊です。本書は、ラファエル前派と印象派の絵画(130点)を素材にして、その中に描かれた男と女の「愛の眼差し」(Eyes of Love)に焦点を当てます。凝視する(gaze)側の男、凝視される側の女の典型的構図の意味するものは? はたして「凝視は男のもの」なのでしょうか? そして、女性は「性的オブジェ」なのでしょうか? 男憎しの罠に陥ち、明日の見えないフェミニズム美術史に喝! さらに深くテーマを掘り下げた、訳者、高山宏の解題(「それは愛」と言うために)は必読です。

序章: 女も見た
第1章: 出会う (Meeting)
第2章: 娯しむ (Recreation))
第3章: 働く (Working)
第4章: 脱ぐ (The Nude)
第5章: 鬻ぐ (Prostitution)
第6章: 誘う、惑う (Seduction)
第7章: 救う (Rescue)
第8章: 嫁ぐ (Marriage)
結び: それは愛
解題: 「それは愛」と言うために(高山宏)
文献注
索引
<著者プロフィール>
スティーブン・カーン(Stephen Kern)
 1943年、ロサンゼルス生まれ。1970年、コロンビア大学で歴史学の博士号を取得。現在、ノーザン・イリノイ大学で歴史学の教授を務める。主な著書に、『肉体の文化史』、『時間の文化史』、『時間の文化史』、『空間の文化史』、『愛の文化史』(以上、法政大学出版局)などがある。
高山宏(たかやま・ひろし)
 東京都立大学教授。著作に『アリス狩り』、『目の中の劇場』(青土社)、『終末のオルガノン』、『カステロフィリア』(作品社)、『黒に染める』(ありな書房)などがある。訳書には、『ノンセンスの領域』(河出書房新社)、『ちょっと見るだけ』(ありな書房)などがある。

内容説明

ラファエル前派と印象派、19世紀末絵画は男と女の目の劇場。「性」が「視」演じる夢舞台、男憎しの罠に陥ち明日の見えないフェミニズム美術史に喝。

目次

序論 女も見た
第1章 出会う
第2章 娯しむ
第3章 働く
第4章 脱ぐ
第5章 鬻ぐ
第6章 誘う、惑う
第7章 救う
第8章 嫁ぐ
結び それは愛
解題 「それは愛」と言うために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あかふく

1
『怪盗ローズ』の感想で述べた「視覚は男性的なものとする議論への反論」の一つ。もとのタイトルはEyes of love。女が絵の中で客体(object)だからモノ(object)であるというわけではないということを、様々な絵画や文学を例としながら改めて論じている。男から見られているとき、女は確かに客体となってはいるが、思考する主体でもあるのだという議論から始まる。2012/03/07

あっこ

0
研究発表の資料のために読みました。ヴリクトリア朝に描かれた絵画を元に同時期の文学作品と照らし合わせながら、恋愛、求婚においての男女の視線を分析してます。見つめる男性、そらす女性。恋愛において最終の決断権を委ねられていたのは女性であったのである。うむ。私もその決断圏を握りたいものだ!!2011/05/23

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