内容説明
28年間の人生のほとんどを俳優として生きてきた人間が、一転、それを辞めると決意したとき、「非俳優」としての彼にできることは何か?「事務所との契約が切れた。事実上の解雇だ」からはじまる、笑いと焦燥と行動の100日間の全記録。黒田勇樹はいかに黒田勇樹を辞め、黒田勇樹となったのか?ネットで注目された自作アニメ『ウルフくんとうさぎさん』の漫画版も収録。
目次
5月(1日『事務所との契約が切れた。事実上の解雇だ』;『非俳優生活1日目』 ほか)
6月(3日『君がいないセンターはネタの乗っていない寿司だ』;『寝言は寝て言え 泣き言は泣きながら言え』 ほか)
7月(2日『今月の目標』;3日『筋肉だけじゃなかった』 ほか)
8月(2日『改めて』;3日『ゼロになるゼロになる言ってましたけどそれもちょっと違うのかもしれないありのままの自分になるというかなんかそういうのに近い』 ほか)
著者等紹介
黒田勇樹[クロダユウキ]
1982年、東京都生まれ。幼少より俳優として活躍。主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえばぼくが死んだら』『セカンド・チャンス』『ひとつ屋根の下2』など。山田洋次監督映画『学校3』(小島富美男役)にてキネマ旬報賞新人男優賞、日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の賞を受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、現在はハイパーメディアフリーターと名乗り謎の活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シャル
2
個人的に今一番ネットの片隅で熱い人物と思っている、ハイパーメディアフリーター黒田勇樹の本。とにもかくにも、この本は『はじめに』に尽きる。全てを失った後、人生のターニングポイントをどうターンするのか。等身大の(ダメ)人間の姿と生活とカオスがそこにあり、そして100日目、新たな道に走り出そうというところで本は終わる。共感とも応援ともまた違う、小さな目撃と期待の始まりのような一冊だった。今の彼の状況を知っていると特にそう思う。2012/03/21
木々 孝太郎
1
読み終わった感想としては黒田勇樹版僕の小規模な生活。俳優を辞めてからの生々しい(?)私生活を綴った日記本。ただ正直に描くとこの本だけでは中途半端で(個人的な日記が元だからかも知れないが)比喩表現も多く現在の彼の活躍の詳しい経緯が分かりづらい。本として評価するよりこの本を通して彼にどう興味が持てるか、名刺のように捕らえた方が良いのかも知れない。その後の活躍を記した続編が出れば感想も変わるかも。2012/03/24
さなぎ虫
0
ダラダラした日常。 焦りと葛藤と酒と。
馬
0
「その壁を乗り越えた記憶は一生の宝に、その壁から逃げた記憶は一生の足かせになるよ」 って言葉が心を打ったので頑張りたいです2012/08/24