出版社内容情報
これからイギリス文学を専門的に学ぶ大学生や文学を愛好する社会人、教養として文学知識を身につけたい一般学生のために書かれた格好の読み物。
内容説明
本書は、これからイギリス文学を専門的に学ぶ人びと、また文学を愛好する社会人や教養として文学知識を身につけたい学生たちへの教材であり、易しい読み物として書かれたものです。
目次
1 古期から中世へ(7世紀―15世紀)
2 ルネッサンスが花ひらく(15世紀―16世紀)
3 演劇時代の到来(16世紀後半)
4 そしてシェイクスピア登場(1590―1613)
5 時代は清教徒革命に向かう(17世紀前半)
6 清教徒革命の後(17世紀後半)
7 18世紀の散文、詩、そして劇(1700―1798)
8 小説時代の到来(18世紀)
9 ロマン主義の光と影(1798―1836)
10 ヴィクトリア朝の詩と散文(1837―1901)
11 ヴィクトリア朝の小説(1837―1901)
12 20世紀の詩と劇
13 20世紀の小説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
7
学生たちに評判の講義をそのまま聞いているような分かりやすく、手頃な英文学史最良の入門。ベーオウルフからディラン・トマスまで、広くその特徴と背景を簡潔に語り、安心感のあるオーソドックスな語り口にも澱みがない。演劇から詩まで、シェイクスピアとディケンズだけじゃない英文学の懐の深さを知れる。古い本なのでコナン・ドイルなどジャンル小説よりの重要作家が出てこないが、オーウェルやウェルズは名前が出ているのも立派なことだ。強いて言うなら邦訳ありのものは邦訳を明記してほしかったが、まあ些事だろう2013/04/13
とまと
6
文学案内本は読みやすいのを一冊通読→ボリュームがあるものに手を出す、というのが性に合っているのでとりあえずこちらを通読しようと思って。以下本つぶより記録:とりあえず通読しようと半分くらいまで読んで、私は今はまだ英文学にそこまで興味はないなと気づいた。せっかく地道にロシア文学を読んだりロシアの文化や歴史を勉強したりしてきたのだから、まずはロシア文学に精通しようではないか。そこから派生して英文学や仏文学に手を出すというスタンスでやはりいいではないかと再認識。2012/09/30
のりひろ
2
「英語・英米文学入門シリーズ」のうちの1冊らしい。1986刊行だけれども、非常に読みやすい。英文学部等のテキストとされることが想定されているらしいが、はしがきには「出張中のサラリーマンが、新幹線の車中で1冊の読みやすい「イギリス文学小史」を読み上げたというような風景が、もしありうるとすれば、私自身としてはひじょうにうれしいだろう。」と。とても読みやすく、イギリス文学の歴史がよく分かりました。 ところで、今書き直すとするならば、ハリーポッターあたりも入ってくるんだろうか。著者は20世紀後半のイギリ2012/09/30
Yasunori Ando
1
読書目的=息抜き。感想=①愕然。中学・高校にかけて、文庫本で内外小説をそれなりに読んでいたつもりだったんですが、本書で言及されているものの中で読んだことあるの、 ガリバー旅行記、ロビンソン・クルーソー、幸福な王子、クリスマス・キャロルだけ、お子ちゃまか。観たことあるお芝居もシェイクスピアを除けば、錬金術師、ピグマリオン、ゴドー待ち、位。②シェイクスピア批評。ベン・ジョンソン、ドライデン、ポープ、サミュエル・ジョンソン、コールリッジ、カーライル、T・S・エリオットはそのシェイクスピア批評でも有名ですね。2022/07/07
三千
0
現代に近づくにつれて、自分の知識の無さから難しく感じられた。2017/03/13