出版社内容情報
多彩な活動と貫徹した生き様
『ユートピア』の著者として、またルターとの宗教論争を通して、あるいは政治家として、カトリックの殉教者として…ルネサンスと宗教改革という激動の時代を生き抜いたモアの多面性に迫る。
内容説明
『ユートピア』の著者として、またルターとの宗教論争を通して、あるいは政治家として、カトリックの殉教者として…ルネサンスと宗教改革という激動の時代を生き抜いたモアの多面性に迫る。
目次
第1章 セント・メアリ・ル・ボウ教会の鐘―ロンドン児モア
第2章 源泉を求めて―人文主義者モア
第3章 ユートピアへの旅―法律家モア
第4章 どこにもない国―改革者モア
第5章 王のよきしもべとして―政治家モア
第6章 異端との闘い―論争家モア
第7章 だが、まず神のしもべとして―殉教者モア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
7
一線級の研究者によるイギリス思想家評伝シリーズの第一巻。「ユートピア」の著者としてだけではなく、法律家として、政治家として、敬虔な聖人として、何より人間としてと様々な顔を持ったトマス・モアの生涯を辿っている。ヘンリー8世に深い忠誠を誓い、主を罵倒したルターと穏健な人文主義者の顔をかなぐり捨て罵詈雑言合戦を行うも、その最後はヘンリー8世の離婚騒動で命を落とすという生き方がとても印象に残る。「ユートピア」の、今その言葉に付きまとうイメージとは違った穏やかな描写が彼の人柄を思わせる2013/06/27
アルゴス
4
トマス・モアの研究書であるが、あまりに文学的な趣味が強すぎる。モアの訪問したさまざま場所を訪れて感慨に耽るのは楽しいことだろうが、モアが何をどう考えていたかを追求するのを怠ってはならない。残念な一冊。★★2018/01/18
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