出版社内容情報
実際の英語の持つ驚くべき柔軟さと豊穣さを実証的に解き明かすと同時に、「逸脱」のパタンを長い英語史のなかに位置付ける。
★フレイジオロジー的アプローチによる語法研究
英語の文法・語法に関する「規範」がどのように形作られてきたかを振り返る第1部に続いて、第2部では「規範」的な語法から一見逸脱しているように見える 現象を1つ1つ検証する。実際の英語の持つ驚くべき柔軟さと豊穣さを実証的に解き明かすと同時に、「逸脱」のパタンを長い英語史のなかに位置付ける。「こう言ってはならない」から「こうも言える」への転換をも意図するスリリングな実証的語法研究の成果!
「シリーズ 英文法を解き明かす」
コミュニケーション重視の英語教育の動向を見据え、文法・語法研究の最先端の情報を存分に盛り込んだ英語学の新シリーズ。現代英語で実際に使用される表現の仕組みを一つまた一つと解き明かし、最前線の英語教育の現場にも新しい息吹をもたらす。英語の具体的な語彙と構文の特性を明らかにすることを目的に設立された英語語法文法学会20周年記念企画。
第1部 本書の基本的な立場と考え方
第1章 はじめに
第2章 伝統的規範
第3章 新しい規範
第4章 日本における規範の継承
第5章 本書の立場
第2部 個別事例研究
第6章 have until X to V へのフレイジオロジー的アプローチ
第7章 on account of へのフレイジオロジー的アプローチ
第8章 接続副詞としてのnot only that but
第9章 フレーズエコー文としての〈 Don't+X+me! 〉
第10章 〈 V+X+to please V 〉 へのフレイジオロジー的アプローチ
第11章 that 節を取る動詞――規範と実際
第12章 notice 補文パタンの実態――「定説」からの解放
第13章 cannot bear の補文パタンの実態――典型性と変則性
【著者紹介】
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内容説明
フレイジオロジー的アプローチによる語法研究。「規範」的な語法から一見逸脱しているように見える現象に注目することで、実際の英語の持つ柔軟さと豊穣さを実証的に解き明かす。
目次
第1部 本書の基本的な立場と考え方(はじめに;伝統的規範;新しい規範;日本における規範の継承;本書の立場)
第2部 個別事例研究(have until X to Vへのフレイジオロジー的アプローチ;on account ofへのフレイジオロジー的アプローチ;接続副詞としてのnot only that but;フレーズエコー文としての“Don’t+X+me!”;“V+X+to please V”へのフレイジオロジー的アプローチ;that節を取る動詞―規範と実際;notice補文パタンの実態―「定説」からの解放;cannot bearの補文パタンの実態―典型性と規則性)
著者等紹介
内田聖二[ウチダセイジ]
1949年生まれ。奈良大学教授
八木克正[ヤギカツマサ]
1944年生まれ。関西学院大学名誉教授
安井泉[ヤスイイズミ]
1948年生まれ。筑波大学名誉教授
住吉誠[スミヨシマコト]
1975年福岡県生まれ。神戸市外国語大学大学院外国語学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、摂南大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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