出版社内容情報
「人間てなんて美しいんでしょう。これはすばらしい新世界」――絶海の孤島で成長した美しい娘は思わずこう叫ぶ。ここにこめられた何重ものアイロニー。詩的情緒あふれる最晩年の名作にはシェイクスピアならではの苦みも仄見える。
魔法の島で織りなされる復讐と再生の物語。
「人間てなんて美しいんでしょう。これはすばらしい新世界」――絶海の孤島で成長した美しい娘は思わずこう叫ぶ。ここにこめられた何重ものアイロニー。かつてこの幼い娘とともに国を追われたミラノ大公プロスペローは魔法により復讐をはかるが、やがて復讐者への憎しみは赦しへと変わり、平安が訪れる。妖精たちの歌声にみちた魔法の島で織りなされる、詩的情緒あふれるシェイクスピア最晩年の名作。そこにはシェイクスピアならではの苦みも仄見える。
【研究社 シェイクスピア・コレクション】
大きな活字、ゆったり読書
シェイクスピアで人生を読む!
恋の切なさ、嫉妬、裏切り、「時」に翻弄される人間の悲劇、人間存在の不思議…。シェイクスピアが現代に生きるわれわれに訴えるものとは何か。
日本で初めてシェイクスピアのテキスト編纂に挑み翻訳に打ってでた訳者ならではの、舞台のリズム・台詞のリズムを完璧に活かした、流麗の決定訳。
あらし
シェイクスピア劇を読むために
『あらし』のテキスト
エッセイ
【著者紹介】
大場建治(おおば けんじ)
1931年生まれ。明治学院大学名誉教授。英文学者、英米演劇専攻・演劇評論家。著書に、『シェイクスピアの贋作』(岩波書店)、『シェイクスピアを観る』(岩波新書)、『シェイクスピアの墓を暴く女』(集英社新書)、『シェイクスピアの翻訳』(研究社)、『シェイクスピア大事典』(編著、日本図書センター)、『研究社 シェイクスピア辞典』(編著、研究社)、訳書に『対訳・注解 研究社シェイクスピア選集』全10巻(研究社)、『じゃじゃ馬馴らし』(岩波文庫)など。
著者等紹介
大場建治[オオバケンジ]
1931年生まれ。明治学院大学名誉教授・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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