目次
第1章 「保護されるべき子ども」をめぐる視座(問題の所在―敗戦後社会における浮浪児、孤児・捨児問題;戦前期の孤児施設と敗戦後の社会的養護問題 ほか)
第2章 浮浪児に対する施設保護の進展と「鑑別機関」の形成(「家庭のない児童」に対する逸脱規範と児童精神医学;浮浪児たちの居場所―戦災孤児、浮浪児たちをめぐる社会調査 ほか)
第3章 ホスピタリズム問題の興隆と里親委託の促進(ホスピタリズムと家族の歴史政治学;ホスピタリズムをめぐる概念の整理 ほか)
第4章 高度経済成長期における社会的養護問題の変容と「新しい児童問題」の興隆(少産少死社会への移行期における「新しい児童問題」の興隆;社会的養護が必要な児童は「減少している」―「開差是正措置」と「施設転換指示」の展開 ほか)
第5章 はじき出された子どもたち(劣悪な家庭環境からの「避難場所」としての施設保護問題―児童を家族から切り離し保護することへの「消極論」と「積極論」の拮抗;「家庭のない児童」に対する「医療化」の進展とフロイト主義の呪縛―敗戦後社会における問題規制の固有性 ほか)
著者等紹介
土屋敦[ツチヤアツシ]
1977年静岡県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(社会学)。東京大学大学院G‐COE「死生学の展開と組織化」特任研究員、東京大学大学院医学系研究科特任助教を経て、2014年より徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部/総合科学部社会学研究室(併任)准教授。専攻は医療社会学、歴史社会学、生命倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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