現代子ども文化考―「子ども」に寄り添って

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326950539
  • NDC分類 384.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

大戦中に少年期を迎え戦中戦後の価値観の変転を目の当りにした著者が、その体験と酷似する現況下で改めて「子ども文化」を解読する。教育改革の名の下、ついに道徳が教科化された。子どもたちの豊かな感受性やエネルギッシュな行動力を時の政府の思惑で画一化しようとする。子どもは我々の近い将来を担うものだけに、権力はきわめて有効なアイテムとして使おうとする。しかし、我々の子や孫たちの将来は平和であってほしい、どれほど巧みな世論指導がなされようとも。

山中 恒[ヤマナカ ヒサシ]
山中 恒(やまなか ひさし)
児童読み物, ノンフィクション作家/1931年北海道小樽市生まれ。『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞, 『三人泣きばやし』で産経児童出版文化賞, 『山中恒児童よみもの選集』で巌谷小波文芸賞, 『とんでろじいちゃん』で野間児童文芸賞, 第38回エクソンモービル児童文化賞受賞。映画化された作品に「転校生」,「さびしんぼう」(大林宣彦監督)他。戦時下を描いた作品に『ボクラ少国民』シリーズ(辺境社), 『新聞は戦争を美化せよ! 戦時国家情報機構史』『すっきりわかる「靖国神社」問題』(小学館), 『アジア・太平洋戦争史』(岩波書店), 『戦争ができなかった日本?総力戦体制の内側』(角川書店), 『戦時児童文学論』(大月書店), 『少国民戦争文化史』(辺境社)など多数。

内容説明

1「子ども文化」:戦時下の被教育体験を問いつづける著者が、あの時代の気分が充満する今、子どもを取り巻く状況を解析する。2「健全の基準とは」:「改正都条例」に戦時下の「児童読物改善ニ関スル指示要綱」の語彙がどのように拡大解釈されていったかを明かす。3「課題図書の存立構造」:政治性を秘めた道徳教育への傾斜と、訓育的児童文学に異議申し立てをする。

目次

1 子ども文化(絵本をめぐって;武侠小説・少年講談;3・11からの一年;またぞろ絵本をめぐって;集団登校を止めたら? ほか)
2 健全の基準とは―「東京都青少年の健全な育成に関する条例」と「児童読物改善ニ関スル指示要綱」(戦前にもあった言論出版の自由とは;俗悪児童書の取締り;俗悪漫画本退治から拡大解釈;憶測を法制化した都条例;最後のターゲットは何か)
3 課題図書の存立構造

著者等紹介

山中恒[ヤマナカヒサシ]
児童読み物、ノンフィクション作家。1931年北海道小樽市生まれ。『赤毛のポチ』で日本児童文学者協会新人賞、『三人泣きばやし』で産経児童出版文化賞、『山中恒児童よみもの選集』で巌谷小波文芸賞、『とんでろじいちゃん』で野間児童文芸賞、第38回エクソンモービル児童文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KN

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小学校時代に、担任の先生が勧めてくれた「僕が僕であること」の著者。当時めちゃめちゃハマったのを覚えていたので読んでみた 現在こども文化考なるタイトルと書いてる内容が全然違ったけど(苦笑)面白かった 著者自身の戦争の実体験など赤裸々に語られている 「課題図書」問題については、不公平極まりなく、もっとクローズアップしても良いのではと思った2023/08/29

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