オニ考―コトバでたどる民間信仰

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326950522
  • NDC分類 387
  • Cコード C0039

出版社内容情報

漢字「鬼」がオニと訓まれるようになったのは、瘟(疫)鬼を払う中国の民間儀礼「郷儺」が、7?8世紀ころの日本列島に伝わったからだとの仮説にもとづき、その波紋を読み解きつつ伝来の道筋を明かす。補論として、ういろう、くぐつ、さるがう、おこなどは、中国の民間語彙が伝わり和語化した語であると指摘し、種々の誤解を正した。

内容説明

「オニの語源は隠の字音」説を疑う。オニは日本語のなかにどのように登場したか。オニとは何だったか。語源をたどり、歴史に伏流する中国民間信仰「瘟神」伝来の真相に迫る。

目次

「見た目の和語」はミッシングリンク―民間語彙による民俗伝播研究(非文字資料としての日本語を考える―音訓、当て字、語源;「オニの語源は隠の字音」説を疑う)
第1章 オニの語源と瘟神(オニ(於迩)の由来と「儺」
『和名抄』のオニ(於迩)―「オニ(於迩)の由来と『儺』」補説
唐代瘟神「五帝」考―御霊信仰の源流)
第2章 瘟神信仰の波紋(鍾馗と牛頭天王―「郷儺」の伝来と日本化;瘟神の形成と日本におけるその波紋―オニ(鬼)の発生と怨霊・御霊
五道神と武塔神
武塔神とは何だったか―五道神から武塔神・五頭天王・牛頭天王へ)
補章 和語になった民間漢語(「うそ」の語源は中国語の「胡説」か;ういろう(外郎)とやし(薬師)
ウイロウ(外郎)・クグツ(郭禿)・サルガク(散楽)―芸能民の呼称の由来について)

著者等紹介

山口建治[ヤマグチケンジ]
大阪外国語大学中国語学科卒業、東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。神奈川大学外国語学部中国語学科教授。中国民間文芸研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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CHARA

1
本論はなかなか頭に入ってこない… 補章は楽しく読めたが。2016/08/12

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