内容説明
近代法学は歴史法学から概念法学、実用法学、法社会学、評価法学の系譜を持っている。事態と価値との交互作用が問題である。本書は、制定法と価値との矛盾、概念の外的体系と評価による内的体系の統合、法の発展的形成理論が述べられる。
目次
第1編 歴史的―批判篇(SAVIGNYの方法論;19世紀の「概念法学」;実証主義的学問概念の影響のもとにある法理論と方法論;20世紀前半の法哲学における実証主義からの離反;現代における方法論争)
第2編 体系篇(法律学の普遍的な性格付け;法規論;事態の形成と法的価値判断;制定法の解釈;裁判官による法の発展的形成の方法;法律学における概念形成と体系形成)