出版社内容情報
ベトナム帰休アメリカ兵と雇われ妻の混血児美しい姉と醜い妹の成長を主題に,バンコクの上・下両層の生き方,考え方,タイ人社会の人種観に迫った。社会派小説の力作。
感想・レビュー
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shoko
7
1973年、タイ人作家の作。出版社の解説より「ベトナム帰休アメリカ兵と雇われ妻の混血児美しい姉と醜い妹の成長を主題に,バンコクの上・下両層の生き方,考え方,タイ人社会の人種観に迫った。社会派小説の力作。」実はこの美しい姉というのは白人の子供、醜い妹というのは黒人の子供。黒人に対する嫌悪の描写が読んでいて本当にしんどかった。/現代タイでも美白への憧れがある。こういうタイの肌の色に対する美意識がこの対比に反映されているのか、アメリカの歴史の影響なのか。なんだか考え込んでしまった。2021/01/05