ダンス・クリティーク―舞踊の現在/舞踊の身体

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  • サイズ B6判/ページ数 268,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326851836
  • NDC分類 769.04
  • Cコード C3073

出版社内容情報

踊り手の美しい身体を鑑賞するバレエから、表現主義、ミニマルを経て、再びピナ・バウシュ、舞踏等の試みによる身体性の回復まで。

 舞踊は表現するものも、表現されるものも身体という特殊性、踊り手=見せる身体/観客=見る身体という関係性をはらむ芸術である。芸術性の追究では絵画など近代芸術と歩みを共にし、身体性ではカブキ/演劇との共通性・差異をもつ。
 バレエからコンテンポラリーまでの軌跡を追い、先端の試みを身体性を軸に考察する。

関連書:尼ヶ崎彬 編訳『芸術としての身体─舞踊美学の前線』、
      外山紀久子『帰宅しない放蕩娘─舞踊のモダニズムとポストモダニズム』
     (共に小社刊)


第1部 舞踊の現在

1 身体像の変容──20世紀ダンス史の一視点
2 モダニズムの外部──アルヴィン・エイリー
3 物語としての芸術──ダンスワールド1995
4 欲望と内輪──ダンスワールド1996
5 生成モデルと編集モデル──振付けない振付家たち
6 舞踊の制度──日本の場合
7 劇的なるものの根源──演劇史の中のピナ・バウシュ

第2部 舞踊の身体

1 受動性のポリティクス──ピナ・バウシュの身体
2 芸術と身体──身体の脱秩序化と再秩序化
3 視線の中の身体──演ずることとさらすこと
4 舞踊が「芸術」と呼ばれるとき──相貌と強度
5 身体の時間──フレーズと引き込み

あとがき
初出一覧

内容説明

ダンス。この身体をメディアとする芸術は、なぜに今魅力的なのか?バレエからコンテンポラリーまで軌跡を追い、ピナ・バウシュなど先端の試みを尋ね、身体のありようを探る。

目次

第1部 舞踊の現在(身体像の変容―二〇世紀ダンス史の一視点;モダニズムの外部―アルヴィン・エイリー;物語としての芸術―ダンスワールド一九九五;欲望と内輪―ダンスワールド一九九六 ほか)
第2部 舞踊の身体(受動性のポリティクス―ピナ・バウシュの身体;芸術と身体―身体の脱秩序化と再秩序化;視線の中の身体―演ずることとさらすこと;舞踊が「芸術」と呼ばれるとき―相貌と強度 ほか)

著者等紹介

尼ヶ崎彬[アマガサキアキラ]
1947年愛媛県に生れる。1971年東京大学文学部卒業。現在、学習院女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yu-onore

0
近代演劇における清潔な役の身体への同化としてのイリュージョンをおこす身体から、役者の身体をそのままに、時に異様さとともに提示する身体への変貌、あえての見られる対象としての身体のリテラルな提示……2021/06/27

すいか

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現代文化としての舞踊について、20世紀以降の潮流を事例ごとに叙述する「舞踊の現在」と、人間の生身の身体を用いる舞踊の表現行為としての特殊性について多角的に分析した「舞踊の身体」の二つの視点から論じる。舞踊という表現活動の現在地と特質の一端が理解され、観客としてこれにどう臨むべきか考えさせられた。2020/05/25

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