美学事始―芸術学の日本近代

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  • サイズ B6判/ページ数 251,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326851812
  • NDC分類 701.1
  • Cコード C3070

出版社内容情報

明治初期、西洋の写実主義(逼真)の絵画に魅せられ、西洋文明一辺倒もあって、日本美術は省られなかったが、お雇い外国人学者フェノロサの来日と古仏への着目、“美術真説”という講演の影響で、日本美術への回帰・評価へと逆転する。フェノロサと組んだ天心を中心とする東京美術学校の開設、日本美術史への取組み、又鴎外によるハルトマン美学のジャーナリスティックな紹介を経て、明治23年頃には英米仏系の実証主義哲学からドイツ観念論美学への急旋回へと至る。
 美学美術史(第1部)、芸術学(第2部──高村光太郎らによる印象

内容説明

明治期=日本の近代に、新しい学問「美学」はどのように立ち上がったのか?芸術諸分野での固有の美意識との格闘、その現場を今、辿る。

目次

第1部 美学と美術史(岡倉天心の芸術思想;「日本の美学」の形成―フェノロサから天心へ;岡倉天心と美術史学の形成;鴎外とシェリングと美学―明治美学史への試み ほか)
インターメッツオ(間奏曲)(会津八一の美学―南方への憧憬)
第2部 芸術論の展開(「緑色の太陽」から―日本美術の近代に関わる言説として;高村光太郎と近代彫刻―「根付の国」から;浪漫主義と日本―『文学界』から「日本浪曼派」まで;洋楽受容と日本近代―教育音楽から芸術音楽へ)

著者等紹介

神林恒道[カンバヤシツネミチ]
1938年新潟に生まれる。1967年京都大学大学院博士課程修了。現在、大阪大学名誉教授、立命館大学教授、文学博士
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