出版社内容情報
大好評のシリーズ第4弾。写真・カメラ誕生の文化・思想的ルーツをたどり、その表現・芸術的意味を根底より明らかにする。そしてもちろん最新情報とノウハウを満載。
内容説明
写真・カメラ誕生の文化・思想的ルーツをたどり、その表現・芸術的意味を根底より明らかにする。そしてもちろん最新情報とノウハウを満載。
目次
第1章 ヨーロッパ・ロマン主義の伝統と世紀末光学―ギリシア語名称とその語源学的考察
第2章 不可視世界と写真技法―無意識または潜在意識
第3章 取材・撮影旅行の実際―一式常備すると便利
第4章 主力レンズを選択せよ―ズームレンズが使えるようになってきた
第5章 バルナックライカと三本のエルマー・レンズ―第二次大戦以前の名作の実力
第6章 コピーライカと各国のライカマウントレンズ―模倣の厳しいカメラの末路と楽しめるレンズたち
第7章 コンタックスのプラナーとゾナーの精神性を引き出す―レンジファインダー・カメラの効用
第8章 続・良いレンズの選び方―さまざまな個性の中から、あなたはどれを選ぶか
第9章 作例解説―古典的レンズの描写力を生かす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほじゅどー
7
★★★アンティーク・レンズで撮ると空気が写ると言われるが、実はロマン主義ないしエゾテリスムに味付けされた不可視世界が写っていた。多くの熱心な写真愛好家は直感で感じ取っていた。頭で理解するのではなく、心で感じるのだ。エゾテリックな写り方をするのは、旧ビオゴン35/2.8(ジュピター35/2.8)、プラナー、へリア。ウルトロン、ホロゴン、新ビオゴン、ビオター、ビオメター、セレナー、ロッコール。ロマン主義的な描写のレンズはエルマー、ヘクトール、クセナー、スコパー、テッサー、国産タクマー105/2.8。2016/12/05