内容説明
1950年代半ば~’60年代半ば、ジャズがもっともジャズらしかった時代におけるハード・バップの本質に迫る。無数の名演・名盤を生み出した時代・ミュージシャン・レーベル…歴史と社会的背景をふまえ、黒人モダン・ジャズの本質と魅力を鋭く徹底的に検証した名著。
目次
第1章 ビ・バップからの影響
第2章 ハード・バップの夜明け
第3章 次代のメインストリーム・ジャズ
第4章 ハード・バップを取り巻く状況
第5章 詩情豊かなスタイリスト
第6章 ソウル・ジャズとハード・バップの関係
第7章 ハード・バップの反骨精神
第8章 ハード・バップの異端者たち
第9章 変革を迫られるハード・バップ
第10章 その後のハード・バップ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
35
モダン・ジャズが好きな方なら、一度は耳にしたことのあるハード・バップという言葉。ビ・バップから発展したハード・バップの始まりからその崩壊までが、活躍したミュージシャンのエピソードとともに書かれている。代表的なブルー・ノートレーベルは今でも再発を重ねている。ジャズ・ファンは今でも当時の音が好きなことは確かで、それが現代のジャズの基礎になっていることは間違いないことは確かだと思う。残念なのはこの音を大音量で聴くことが出来ない環境(クラブやjazz喫茶の衰退)だ。 表紙のリー・モーガンのように考えてしまう。2015/06/16