比較転向論序説 - ロマン主義の精神形態

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比較転向論序説 - ロマン主義の精神形態

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  • サイズ キガイ判/ページ数 320p
  • 商品コード 9784326850365
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「磯田さんの功績は「転向」が個人の内面のドラマでもなければ,後進社会の思想をおとずれる社会現象でもなく,普遍的な軌跡であるという性格を確定したところにある」〔吉本隆明

【目次】
序論 問題と視点

第1章 農本主義の思惟構造―ワ-ズワスと島木健作
 1 歴史的背景
 2 「革命」の復古的構造
 3 島木における「大衆」
 4 『黒猫』の問題
 5 進歩の中の伝統

第2章 知識階級の自己否定―スペンダー高見順
 1 解体感覚の問題
 2 仮構の神としてのイデオロギー
 3 デカダンスの振幅
 4 断絶と埋没の間

第3章 組織の論理と日常性の論理―オーウェルと平野謙
 1 「黙契」の論理
 2 詩的感受性と政治
 3 理念と現実の間
 4 相対化のニ局面
 5 私小説的自我の問題

第4章 ナショナリズムの美学―コールリッジと保田与重郎
 1 高校時代の保田与重郎
 2 パンティソクラジーの心情的構造
 3 転向者の心情的位相
 4 宗教としての国家
 5 神話と現実
 6 渇望のゆくえ

むすび―戦後におけるロマン主義

補論 比較ロマン主義論の基本問題
 まえがき
 1 ロマン主義の史的位相
 2 ロマン派の革命像
 3 日本における受容史の問題

補論Ⅱ ロマン派受容史の諸問題
 まえがき
 1 明治期の受容形態
 2 大正期
 3 昭和前期
 4 戦後期と現在の問題

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