内容説明
欧米で多数の犠牲者を出した新型コロナウイルスが、日本ではなぜ少ない死者数で収まっているのか?気鋭の分子病態学者が、遺伝子や免疫に関する最新の科学情報から新型コロナウイルスの真の姿を明らかにする。
目次
序章 新型コロナウイルスが世界を異常にした
第1章 人類と感染症
第2章 コロナウイルスとは
第3章 世界と日本の新型コロナの感染状況
第4章 死者数から見た日本と東アジアの特異性
第5章 コロナウイルスと免疫
第6章 「次の波」に向けての処方箋
第7章 「失敗の本質」と日本人の死生観
著者等紹介
井上正康[イノウエマサヤス]
1945年広島県生まれ。1974年岡山大学大学院修了(病理学)。インド・ペルシャ湾航路船医(感染症学)。Albert Einstein医科大学客員准教授(内科学)。Tufts大学医学部客員教授(分子生理学)。大阪市立大学医学部教授(分子病態学)。2011年大阪市立大学名誉教授。宮城大学副学長等を歴任。現在、キリン堂ホールディングス取締役、現代適塾・塾長。腸内フローラ移植臨床研究会・FMTクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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南北
40
これまで何冊か読んだ新型コロナ関連本の中で最も信頼できるものだと思う。2020年に出版されたものだが、「新型コロナとは」というところから解き明かし、これまでの対策である3密回避や営業自粛は効果が薄いと指摘し、感染の広がりは感染予防策とは関係なく、民族的・地域的要素が大きく関わっているとしていて納得できる内容だと言える。たとえ国が言っていることでも盲従するのではなく、自分の頭で考えて行動せよと述べている点は深く共感することができた。2021/12/04
カブトムシ
19
ネットで井上正康先生のお話をお聴きしている。大阪市立大学の名誉教授で、ウイルス学の専門的見地からの説には説得力がある。世界の専門的な論文にも毎朝スマホで目を通して、ネットの世界では有名である。しかし、日本のマスメディアは、このコロナ禍を煽りに煽って来て、国民の洗脳はなかなか解けそうにない。ついに、子供のワクチン接種にまで到達しつつある。井上教授によれば、この展開は、「歴史に禍根を残すだろう」と言う。以前にも、フランスのノーベル賞学者のモンターニェ博士がワクチン投与に警告していた。その通りになったのである。
百式改(公論サポーター東海)
16
旧型のコロナウィルスには感染していたから日本では大した事にはならないんだろうと思っていたけど、新コロもまず弱毒性が上陸しその後に強毒性が上陸と2段階で既に感染していたとはねぇ。天然のワクチンを既に2回摂取したのと同じだと言う。コロナは腸から体内に入るとか、肺炎ではなく血栓症だとかが広まるのはいつ頃だろうか。それまで日本が持てばいいのだが。ADEの危険性を知るとワクチンを打つという選択は無いな。2021/06/18
re;
11
コロナだ!危ない!はここ数年ずっとマスコミから聞かされてきたので、怖くないよ、危なくないよ。の観点からいくつか文献を。ワクチン打った打たないとかもうやめましょう。今日元気でいられることに感謝を。明日の元気のためにできることを。さて、その<できること>誰かの協調圧力じゃないですか?本当に納得しているならOK。でも不安に思うことがあるなら自分できちんと情報集めて、自分で判断しましょう。後悔はいつだって自分以外の判断に従った時に訪れると思いますので。本著非常にわかりやすく事実に基づいての内容。なるほどなるほど。2022/06/04
清水勇
10
昨年8月に纏めているので古新聞だが、76歳の医師の著者が、新型コロナウィルスの国内外のデータ・論文を読み解き、何故アジアでは当初死者が少なかったのかや、感染・免疫の仕組みの基礎知識や対処方法を丁寧に説明してくれる。高齢の著者でもデータを駆使して対策の可否を検証できるのに、この一年半専門家会議が提案した多くの施策の有効性の検証が全く為されていない。更に海外研究者によるコロナウィルスに関する論文の数に比べ感染研の論文数はかなり少ないと聞く。何故日本では政府含め権力者に対する検証が為されないないのか?国民性?2021/07/31