グリム童話のメタファー―固定観念を覆す解釈

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グリム童話のメタファー―固定観念を覆す解釈

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  • サイズ A5判/ページ数 300p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326800582
  • NDC分類 943
  • Cコード C1098

出版社内容情報

物語はどのように書き換えられていったのか。西洋中世・近世・近代と重層するメタファーを解読、従来の通説を覆す解釈を提示する。もとは口承であったグリム童話は、19世紀の初稿以降、時代の価値観に沿って書き換えられてきた。また日本に翻訳紹介される過程でも、新たな価値観が加えられている。『シンデレラ』『白雪姫』『いばら姫』『赤ずきん』の初稿、初版、決定版の分析を通じて重層するメタファーを解読し、従来の通説を覆す解釈を提示する。

はじめに



第?部 固定観念を覆す解釈─ジェンダー社会学的視点から



第1章 「白雪姫」

第2章 「いばら姫」

第3章 「赤ずきん」

第4章 「灰かぶり」(シンデレラ)

第5章 グリム童話における7の数字──不運な7の出現を巡って

第6章 『グリム童話集』における父親像と母親像

第7章 『ドイツ伝説集』における父親像と母親像



第?部 グリム童話の日本への導入について



第1章 明治期における『グリム童話』の翻訳と受容──初期の英語訳からの重訳を中心に

第2章 『ROMAJI ZASSI』に邦訳されたグリム童話について─日本初のグリム童話邦訳をローマ字で訳出した訳者について

第3章 改変された日本の「白雪姫」──明治期から現代まで



第?部  初稿、初版と決定版の邦訳



第1章 「白雪姫」

第2章 「いばら姫」

第3章 「赤ずきん」

第4章 「灰かぶり」(シンデレラ)



おわりに

初出一覧

図版出所一覧

事項索引

人名索引

野口 芳子[ノグチ ヨシコ]
野口 芳子(のぐち よしこ) 
1949年大阪府生まれ〔旧姓:柊木〕。1974年関西学院大学大学院修士課程修了。1977年ドイツ・マールブルク大学大学院にてPh.D. 取得。現在武庫川女子大学名誉教授。日本ジェンダー学会会長。

主著:
『グリムのメルヒェン―その夢と現実』 勁草書房 1994年
『グリム童話と魔女―魔女裁判とジェンダーの視点から』 勁草書房 2002年
『卒論を楽しもう―グリム童話で書く人文科学系卒論』 武庫川女子大学出版部 2012年
『魔女で学ぶドイツ語』(共著) 三修社 2008年
『日本・ドイツ・イタリア 超少子高齢化社会からの脱却』(共著) 明石書店 2008年

訳本:
イングリット・アーレント=シュルテ著『魔女にされた女性たち』(共訳) 勁草書房 2003年

内容説明

したたかで賢いシンデレラ、近親姦の匂いがする白雪姫、メタファーを読み解くと、謎めいた行動の真意が判明し、従来の通説を覆す解釈が浮上。日本に導入される過程で加えられた改変も分析し、新たな解釈を提示する。

目次

第1部 固定観念を覆す解釈―ジェンダー社会学的視点から(「白雪姫」;「いばら姫」;「赤ずきん」;「灰かぶり」(シンデレラ)
グリム童話における7の数字―不運な7の出現を巡って
『グリム童話集』における父親像と母親像
『ドイツ伝説集』における父親像と母親像)
第2部 グリム童話の日本への導入について(明治期における『グリム童話』の翻訳と受容―初期の英語訳からの重訳を中心に;『ROMAJI ZASSI』に邦訳されたグリム童話について―日本初のグリム童話邦訳をローマ字で訳出した訳者について;改変された日本の「白雪姫」―明治期から現代まで)
第3部 初稿、初版と決定版の邦訳(「白雪姫」;「いばら姫」;「赤ずきん」;「灰かぶり」(シンデレラ))

著者等紹介

野口芳子[ノグチヨシコ]
1949年大阪府生まれ(旧姓:柊木)。1974年関西学院大学大学院修士課程修了。1977年ドイツ・マールブルク大学大学院にてPh.D.取得。現在、武庫川女子大学名誉教授。日本ジェンダー学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆき

29
ディズニー映画との比較や灰かぶりに出てくる父親のような非道な行動をする理由、グリム童話における両親の意義や"7”の数字の持つ意味や初版と決定版の違いなど参考になる部分がたくさんありました。2019/09/11

花林糖

12
『原稿の初稿(1810年)を含入れると、グリム童話集のテキストは8種類存在し、グリム兄弟は現行執筆後48年にわたり手を加え続けた』第1部ではジェンダー社会学的視点から「白雪姫」「いばら姫」「赤ずきん」「灰かぶり(シンデレラ)」などから固定観念を覆す解釈を説明している。この本の中では特に第1部が、ジェンダー視点を考えずに面白く興味深く読めた。第2部はグリム童話の日本への導入について。第3部は初稿、初版と決定版の翻訳で「白雪姫」「いばら姫」「赤ずきん」「灰かぶり」が掲載されている。2016/12/30

鳩羽

12
初稿から最終稿まで、48年の間にもわたって改稿が繰り返されてきたグリム童話。それはドイツ民族の由来を示す中世の痕跡と、都市富裕市民層の子女のための童話集という体裁との兼ね合いでもあった。今でも人気の童話である白雪姫やシンデレラ、いばら姫がどのように改稿されていったのか、ウォルト・ディズニー版と比べるとどうなのかを比較することで、メルヒェンのなかに残されている歴史と、社会から要請される倫理観や常識の違いが明らかになる。今の時代の固定観念を外して見れば、出てくるのは残酷さではなく合理だったりするのが面白い。2016/12/29

あっぷる

4
グリム童話はいろいろな解釈や奥深さがあってすごく面白いです。 赤ずきんに込められた意味は、7という数字の解釈は、などなど。童話ですから話自体は簡単なんですけど、大人でも十分楽しめますね。 物語が社会性を反映して造られているという記述があり、現代の私たちが読んでみるととんでもないって思うものも、当時としては意味のあるものだったりして面白いです。2017/07/21

narmo

0
作者が研究を心から楽しんでいるんだなというのが感じられました。こちらも読んでて楽しい! キリスト教社会でも価値観は変遷していってるんだな〜と、諸行無常を感じてしまいました。グリム童話は話のぶっ飛び具合が面白かったのに、教訓がたっぷり込められていたのか〜と思うと、学校の先生に叱られた気分が少々ありますが、メタファーをジェンダーの観点から読み解くのはとても面白いと思いました。2018/02/15

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