美術史をつくった女性たち―モダニズムの歩みのなかで

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 238,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326800513
  • NDC分類 723.05
  • Cコード C3070

出版社内容情報

観られる対象であり続けた女性を、描く/観る/表現する立場──女性アーティスト、アートディーラー、美学者の目を通し捉え直す。

Ⅰ 19世紀末パリで画家をめざしたバシュキルツェフ、ドイツ表現主義のベッカー、キュビストの仲間だったマリー・ローランサンそして Ⅱ 20世紀美術の流れをつくったアメリカ女性画商たち──ガートルード・スタイン/ドライアー/シャイアー/グッゲンハイム、美学者ランガー Ⅲ ベルリン・ダダのハンナ・ヘッヒ、草間彌生、シンディ・シャーマンが生きた近代とは?

関連書:
グリセリダ・ポロック 『視線と差異─フェミニズムで読む美術史』(新水社)
若桑みどり 『女性画家列伝』(岩波書店)


序 美術史をつくった女性たち
──モダニズムの歩みのなかで

Ⅰ 描く女性たち──

1 「描/書く」女
──マリー・バシュキルツェフとフェミニズム美術史
2 《レクイエム》の射程
──リルケとパウラ・モーダーゾーン=ベッカー
3 マリー・ローランサンの絵画
──前衛作家と流行作家の間で

Ⅱ 観る女性たち──

4 ガートルード・スタイン
──20世紀モダニズムの胎動
5 抽象表現主義前夜
──モダン・アートと3人の女性たち
6 女が涙を流すとき
──S・K・ランガーの芸術論を巡って

Ⅲ 表現する女性たち──

7 ダダイスト、ハンナ・ヘッヒ
──<異化された身体>とフォトモンタージュ
8 草間彌生と「自己消滅」
──「もの」と「こと」の狭間で
9 鏡の国のアートワールド
──シンディ・シャーマンの磁場

あとがき
年表

内容説明

観られる対象であり続けた女性を、19世紀末から20世紀に活躍した女性アーティスト、アート・ディーラー、美学者の仕事―描く、観る、表現する立場―から捉え直す。

目次

1 描く女性たち(「描/書く」女―マリー・バシュキルツェフとフェミニズム美術史;“レクイエム”の射程―リルケとパウラ・モーダーゾーン=ベッカー;マリー・ローランサンの絵画―前衛作家と流行作家の間で)
2 観る女性たち(ガートルード・スタイン―二〇世紀モダニズムの胎動;抽象表現主義前夜―モダン・アートと三人の女性たち;女が涙を流すとき―S.K.ランガーの芸術論を巡って)
3 表現する女性たち(ダダイスト、ハンナ・ヘッヒ―“異化された身体”とフォトモンタージュ;草間弥生と「自己消滅」―「もの」と「こと」の狭間で;鏡の国のアートワールド―シンディ・シャーマンの磁場)

著者等紹介

神林恒道[カンバヤシツネミチ]
1938年生、京都大学大学院博士課程修了、大阪大学名誉教授、立命館大学教授

仲間裕子[ナカマユウコ]
1953年生、大阪大学大学院博士課程修了、立命館大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しまりんご

0
複数名の研究者によるフェミニズム視点で書いた美術史本。各人が一人の女性を取り上げて論じている。各論は面白く、勉強になる。が、やはり美術史全体をフェミ視点で考察し、俯瞰的に書いたものではないので、個々の研究をまとめあげて一つの主張を提示するまでには至っておらず、途上的な感がいなめない。だが、いずれにせよ、そもそもフェミ視点、ジェンダー視点の美術史研究が日本には少ないので、大変貴重だと思う。2013/12/19

ぽむすてら

0
面白い。知らなかった女性アーティスト・画商・思想家について知れただけでなく、既知のアーティストに関しても新たに学べた。ただ、いちばん興味があるシンディ・シャーマンの章がいちばん難しい。。。2009/03/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/128265
  • ご注意事項