出版社内容情報
30年以上に亘りNYアンダーグラウンドで活躍する劇作家、リチャード・フォアマン。観客をあえて不快な状態におくことにより覚醒に導くその独特な手法は、分野を超え、ミュージシャン、映像作家らにも影響を与えている。アートに商業主義が浸透するなか、優れた才能をインスパイアし続ける彼の創造の秘密に迫る。日本アートシーンを牽引するアーティスト巻上公一、批評家鴻英良が、フォアマンの仕事と彼を巡る人々――ジョン・ゾーン、コリン・ウィルソン、ジョナス・メカスら――を活写し、NYアートシーンの息吹を伝える。前衛不在の時代におけ
内容
プレスクリプト
Ⅰ フォアマンとは誰か
1 〔巻頭対談〕NYアンダーグラウンドいちのひねくり男
2 オントロジカル・ヒステリック・マニフェストⅠ
Ⅱ フォアマニズム―「うまくいく」ことを拒む男
1 「リチャード・フォアマン・ロング・インタビュー」
オントロジカル・ヒステリック・シアターの起源
2 反響マシーン
「それを作る過程についてのノート:それもまたオブジェである」
「いかにして真理は.........舞台を飛び越えるか(につまずくか)」
「私のエクリチュールが”経験”の模倣という罠に落ちたときに
私が自分に言い聞かせる14の事柄」
3 〔俳優インタビュー〕無意識がほとんど自殺的な地点にまで浮上し
てきている―デイヴィッド・パトリック・ケリー
4 〔俳優インタビュー〕不快な状態が興味をかきたてる
―ジュリアナ・フランシス
5 〔演出家インタビュー〕彼の想像力は尽きることのない井戸だ
―ジョン・ジェスラン
Ⅲ フォアマンをとりまく人々―NYアートシーン
1 「パーソナル」であること、それは深く存在するためのものなんだ
2 リアリティとは何か?
3 芸術家は創造行為の中で覚醒する
4 フォアマンの演劇
5 ハイデガーがソープを書いたら、リチャード・フォアマンになって
いただろう
6 リチャード・フォアマンとアメリカの「伝統」
Ⅳ エクリチュール
〔戯曲〕エジプトロジー
解題
〔フォアマン・インタビュー〕オントロジカル・ヒステリック・シアター
年譜
ポストスクリプト
内容説明
NYアンダーグラウンド者、奇才、哲学犯、ひねくり男。脳髄を刺激する音、覚醒を促す光―その独特の手法により、ジョン・ゾーン、コリン・ウィルソン、ジョナス・メカス、ジョン・ケージら、優れた才能をインスパイアしてきた劇作家フォアマンの神髄と創造の秘密。
目次
1 フォアマンとは誰か(巻頭対談 NYアンダーグラウンドいちのひねくり男;オントロジカル・ヒステリック・マニフェスト1)
2 フォアマニズム―「うまくいく」ことを拒む男(リチャード・フォアマン・ロング・インタヴュー オントロジカル・ヒステリック・シアターの起源;反響マシーン ほか)
3 フォアマンをとりまく人々―NYアートシーン(「パーソナル」であること。それは深く存在するためのものなんだ。―ジョン・ゾーンが語るフォアマン;対談 リアリティとは何か?―コリン・ウィルソン×フォアマン ほか)
4 エクリチュール(戯曲 エジプトロジー;フォアマン・インタヴュー オントロジカル・ヒステリック・シアターの現在―『バッド・ボーイ・ニーチェ』来日公演を前に)