出版社内容情報
なぜ私たちは家を所有しようとするのか。どのような人が、いつ家を買っているのか、その背景にある要因とは。住宅格差を読み解く。
「私たちが安心して暮らすためにはどのような住宅システムが必要か」──本書は、日本の住宅政策の歴史・他国の事例と理論を振り返りながら、データ分析とインタビュー調査から現代社会における住宅取得のメカニズムとアクセスの社会経済的格差を解析。ゆらぎつつある持家社会の理想と現実を踏まえて今後のあり方を提起する。
内容説明
日本の持家率は約6割。人びとの住宅取得を促すのは、私たちの働き方かそれとも親からの援助か?日本の住宅政策史と福祉レジーム論を振り返り、データ分析とインタビュー調査から、住宅取得を促す要因と持家へのアクセス格差を増幅させるメカニズムを解析。
目次
序章 持家社会のゆらぎ
第1章 日本が持家社会になったのはなぜか
第2章 後期近代における福祉国家の再編と持家の役割
第3章 誰が住宅を所有するのか
第4章 誰が親から経済的援助を受けるのか
第5章 家族はなぜ住宅を買うのか
終章 人口減少社会における持家のこれから
著者等紹介
村上あかね[ムラカミアカネ]
1974年福島県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。現在、桃山学院大学社会学部准教授。専門:家族社会学、社会階層論、社会調査法、比較社会論(オランダ)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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持家社会のゆらぎ:リスク社会としての後期近代と自己責任論 アイデンティティのよりどころ・持家 日本・持家社会:戦前・戦時中の住宅政策 戦後復興期→高度経済成長期→終焉 住宅政策の断絶と連続性 後期近代・福祉国家の再編と持家の役割:ハウジング・レジーム論 福祉レジーム論 社会保障機能 日本・親子関係 誰が住宅を所有:社会医の仕組み 2つのルート 親からの経済的援助;変わる親子関係 なぜ住宅を買う;子ども・喜び・生活変化・将来不安・住宅市場 人口減少社会・家のこれから:格差は積み重なる 住まいをめぐる神話再考2024/02/23
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