出版社内容情報
性差と身体をめぐる理論の展開とその批判を一望。この1冊でジェンダー理論の最前線にたどり着ける必携のテキスト、待望の邦訳。
ジェンダーの理論はどのような学問的背景と社会的要請から構築されてきたか。生物学・精神分析・哲学・政治学等、他分野との関連のなかでその理論を位置づけ、ジェンダーという分野がどのような体系の下にあるのか、マップとして掴めるよう構成されたユニークなテキスト。人文系/社会科学系を問わず基礎教養として読める必携の1冊。
【原著】Kathleen Lennon, Rachel Alsop, Gender Theory in Troubled Times (Polity Press, 2020)
【目次】
謝辞
序章
◆ジェンダーとは何か?
◆ジェンダーを理論化する
◆理論上の変化
◆ジェンダー本質主義
◆右派ポピュリズムの台頭
◆ジェンダー理論への攻撃
◆「女性」というカテゴリーの境界
◆本書の構成
第1章 生物学的事実
◆セックス/ジェンダー化される差異
◆自然なものとしての性別化されたカテゴリー
◆心理・行動におけるセックスの差異と生物学的根拠
◆進化心理学
◆男性脳と女性脳
◆セックス/ジェンダーの区別
◆いくつのセックスがあるのか
◆スポーツ
◆トランスの身体と生物学
◆自然/文化と新しい物質主義
◆絡まりあい
第2章 ジェンダー化される心──精神分析と性差
◆精神分析
◆なぜフロイトなのか
◆身体的自我
◆フロイトと性差
◆フロイト理論の検討
◆ラカン理論における三つの界
◆ラカンと性差
◆象徴的な本質主義
◆〈想像界〉の重要性
◆イリガライとフェミニスト的イマジナリー
◆性差は必然か
◆植民地化のしぐさ
◆精神分析──人種と障害
◆結論
第3章 史的唯物論
◆ジェンダー化された社会
◆マルクス主義からマルクス主義フェミニズムへ
◆第二波フェミニズムとマルクス主義フェミニズム
◆家父長制
◆家父長制からジェンダー体制へ──ウォルビーとコンネル
◆史的唯物論とグローバルに接続された不平等
◆結論
第4章 シモーヌ・ド・ボーヴォワール──女になるということ
◆現象学
◆状況としての「女性」
◆〈一者〉と〈他者〉
◆第一部:客観的条件
◆第二部:体験
◆共犯関係
◆他者性のさまざまな側面
◆結論
第5章 インターセクショナリティ
◆交差的な分析と物質的な位置性
◆インターセクショナリティと生きられる経験
◆インターセクショナリティ──概念の起源と用語の創出
◆実践としてのインターセクショナリティ
◆どの不平等がインターセクショナリティに含まれるのか?──「エトセトラ」問題
◆誰が交差的であるのか
◆交差点という比喩
◆脱植民地主義フェミニズム
◆脱植民地主義フェミニズムとインターセクショナリティ
◆インターセクショナリティと主体性
◆結論
第6章 ジュディス・バトラー──パフォーマティヴィティ、あやうさ、クィア化
◆パフォーマンスとパフォーマティヴィティ
◆ジェンダー化された台本
◆主体性と主体化=従属化
◆真実のジェンダー
◆あやうさ
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