出版社内容情報
今、ここにいない将来世代の視点を取り入れて、現在世代と将来世代がともに社会の仕組みをデザインする。新しい未来社会学の胎動。
「仮想将来世代」によるフューチャー・デザインと社会学とを結びつけることによって生じる知的刺激と理論的展開、さらに今日の諸制度に対する課題解決の可能性を論じる。単に未来について述べるのではなく、「未来人」を私たちの日常の思考の中に据え置き、共にあるステークホルダーとしてより良い未来社会を創り出すための社会学。
【目次】
内容説明
今、ここにいない将来世代と共に社会を創る。未来社会学の胎動!
目次
第一部 フューチャー・デザインとは何か―社会学の視点から(フューチャー・デザインのこれまでとこれから;フューチャー・デザインと社会学;フューチャー・デザインの可能性)
第二部 フューチャー・デザインを分析する―仮想将来世代人とは(仮想将来世代人はどこに属しているのか?―未来倫理と物質的基盤の視点から;現在世代と仮想将来世代との関係―限定交換から一般交換へ)
第三部 フューチャー・デザインを応用する―社会学のチャレンジ(持続可能な社会実現のためのフューチャー・ソシオロジー―フューチャー・デザインの社会学的拡張をめざして;デジタル民主主義によるフューチャー・デザイン―AIを用いた仮想社会調査・実験試論)
第四部 フューチャー・デザインを定位する―思想的文脈からの理解(語りえぬ〈他者〉との社会学をめざして―人新世と多様な価値の背反する世界で)
著者等紹介
西條辰義[サイジョウタツヨシ]
ミネソタ大学大学院経済学研究科修了。Ph.D.(経済学)。現在、京都先端科学大学特任教授、専門はフューチャー・デザイン
野宮大志郎[ノミヤダイシロウ]
ノースカロライナ大学チャペルヒル校社会学大学院博士課程修了。Ph.D.(社会学)。現在、上智大学・中央大学名誉教授。専門は社会運動論、グローバリゼーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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