出版社内容情報
〈猫〉は精霊である。人間たちはいかに猫を人間社会の外部に位置づけながら、そのイメージを構成してきたのか?社会学的「猫」の書。
猫という存在は、なぜこれほどまでに人びとの関心をひくのだろう? 招き猫、化け猫、猫島、猫聖地…近世から現代に至るまで、〈猫〉は人間社会の外部からその営みを相対化する媒介であった。本書は江戸期の猫ブームから現代のキャット・ミームまで、〈猫イメージ〉を紐解きつつ、日本社会の変動と猫たちの歴史との交差を読み解く。
内容説明
招き猫、化け猫、猫島、猫聖地…猫という存在は、なぜこれほどまでに私たちの関心を引きつけるのだろう?人間たちはいかに猫を人間社会の外部に位置づけながら、そのイメージを構成してきたのか。江戸期の猫ブームから現代のキャット・ミームまでの“猫イメージ”を紐解きながら、日本社会の変動と猫たちの歴史との交差を読み解く。社会学的「猫」の書、登場!
目次
第1章 “猫”の誕生
第2章 江戸の“猫”―消費社会と“猫”のメディア化
第3章 養蚕神としての“猫”―農村部の発展と“子ども”の誕生
第4章 招き猫の流行
第5章 化け猫の襲来
第6章 “猫”伝説と動物信仰―猫の迷宮
第7章 都市における猫伝説の場所性
第8章 “猫聖地”の“地政学”的考察―山の道と海の道そして根の国
第9章 猫ヶ岳と根の国、猫島とニライカナイ
第10章 近代日本と“猫”
著者等紹介
遠藤薫[エンドウカオル]
学習院大学法学部教授。東京大学教養学部卒業、東京工業大学大学院理工学研究科修了、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。