“若者”の溶解

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“若者”の溶解

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  • サイズ B6判/ページ数 246,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326654048
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C3036

出版社内容情報

「若者」というカテゴリーの輪郭が溶解し、もはや主語の位置を占めるのが難しくなってしまった現在。「若者研究」はいかに可能か?

はしがき[浅野智彦]

 1 空転する若者語り

 2 語りと実態との解離

 3 若者論のゆくえ



第一章 日常的革新としての消費[川崎賢一]

 1 消費と日常性

 2 現代日本の若者文化

 3 中国の若者文化

 4 グローバルな若者文化

 5 消費からみえてくるもの



第二章 「若者のアイデンティティ」論の失効と再編[浅野智彦]

 1 枠組としてのアイデンティティ論

 2 アイデンティティの「喪失」「解体」という語り

 3 三つの社会変容

 4 トランスフォーマティブ社会におけるアイデンティティ



第三章 「若者」はいかにしてニュースになるのか[小川豊武]

 1 はじめに

 2 分析の対象──靖国神社に参拝に来た「若者」たち

 3 「若者」はどのようにして「目立つ」のか

 4 インタビュイーの発言はどのように理解できるのか

 5 結語



第四章 現代的イエ意識と地方[羽渕一代]

 1 はじめに

 2 イエとは

 3 イエ意識の希薄化論

 4 調査方法

 5 農家に生まれるということ─手伝うことと社会関係における周囲の認知

 6 家業の歴史を評価するということ

 7 漁師ほど面白いものはないが……

 8 家産の継承ではない連続性

 9 おわりに



第五章 近代的「恋愛」再考──『女学雑誌』における「肉体」の二重性[木村絵里子]

 1 はじめに

 2 「愛」に基づく男女関係

 3 「恋愛」の反社会性

 4 精神と肉体の連続性

 5 Loveの日本的展開



第六章 地元志向の若者文化──地方と大都市の比較調査から[辻泉]

 1 はじめに

 2 一元的な「若者文化」論再考

 3 比較実態調査の試み

 4 調査結果

 5 まとめ・今後の課題



第七章 コスモポリタニズムの日常化[川崎賢一]

 1 新しいコスモポリタニズムと新しいアイデンティティ

 2 三つのコスモポリタニズム─人間的現実に基づくコスモポリタニズム

 3 情報化の究極のコスモポリタニズム──もう一つの新しいコスモポリタニズム

 4 二つのコスモポリタニズムを結ぶもの──二つの四段階モデルのマッチング

 5 地球的コスモポリタニズムと若者文化



終章 若者の溶解と若者論[浅野智彦]

 1 溶解していく「若者」

 2 近代化と青年の誕生

 3 戦後若者文化の登場と溶解

 4 ポスト・バブル期の若者たち

 5 若者論の可能性



あとがき──青年文化の現代的展開と可能性[川崎賢一]

 1 情報環境と青年文化

 2 青年文化の転換点──グローバルな文脈で

 3 青年文化の可能性



索引

川崎 賢一[カワサキ ケンイチ]
川崎 賢一(かわさき けんいち)
1953年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授。主著『トランスフォーマティブ・カルチャー』(2006年, 勁草書房)

浅野 智彦[アサノ トモヒコ]
浅野 智彦(あさの ともひこ)
1964年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。主著『検証・若者の変貌』(編著, 2006年, 勁草書房)、『「若者」とは誰か』(2013年, 河出書房新社)

内容説明

「若者」というカテゴリー。その輪郭が溶解し、もはや主語の位置を占めるのが難しくなってしまった現在。「若者研究」はいかに可能か?

目次

はしがき
第1章 日常的革新としての消費
第2章 「若者のアイデンティティ」論の失効と再編
第3章 「若者」はいかにしてニュースになるのか
第4章 現代的イエ意識と地方
第5章 近代的「恋愛」再考―『女学雑誌』における「肉体」の二重性
第6章 地元志向の若者文化―地方と大都市の比較調査から
第7章 コスモポリタニズムの日常化
終章 若者の溶解と若者論
あとがき―青年文化の現代的展開と可能性

著者等紹介

川崎賢一[カワサキケンイチ]
1953年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授

浅野智彦[アサノトモヒコ]
1964年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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おさむ

26
消費や趣味の多様化や政治離れ、育った環境の違いなどからいまの日本社会は、かつてのような「若者世代」を定義できなくなっている。この本のように社会学者がこれを言い出してしまうと、おまんま食い上げのような気もするが、言ってることは正しい。団塊の世代とそのジュニア世代までがそのボリューム感から若者の世代論としては、比較対象になりうるぐらいかも。若者の〇〇離れというニュースば多いですが、それは一面的な切り取り方であることをこれからは自覚することが大事ですね。2018/07/02

ますたけ

0
若者の溶解と若者論が印象に残る。若者を語る人々の足場が変化している。もう一度読んでみたい。2018/02/14

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