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内容説明
「オリーブ少女であること」を唯一絶対のアイデンティティーとして、ひとり「オリー部」の活動に勤しむ孤高の中学三年生・ミツコ。ある日、理想のオリーブ王子・柴が現れ、瞬く間に“心の扉をノック”されるも、なんと柴は13コ年の離れた姉・チエコの元カレだった―。一方、チエコはミツコの幼なじみで中三の空太に、かつてないときめきを覚えてしまい…。
著者等紹介
吉川トリコ[ヨシカワトリコ]
1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で第3回「女による女のためのR‐18文学賞」の大賞・読者賞をダブル受賞。受賞作をふくむ短編集『しゃぼん』でデビュー。現在、名古屋市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チアモン
17
懐かしい。そういや「オリーブ少女」っていたなぁ。私もフリッパーズギターやカジヒデキが好きな時代があり、ぼーだーにはまった事もあったけど、ここまでは・・・(笑)でもちょっとラストが。いったいこれからどんな展開になるのかな。2015/04/25
あまりりす
16
私はオリーブ少女ではなかったので、世代的には判らないことはないけど、それほど入り込むことなく淡々と読了です。私は解説でしまおまほさんが名前をあげていた「CUTiE」のほうが好きだったのです←関係ないねぇ(_ _;)柴の魅力も私には伝わらなかったし。ただ、出てくる女の子たちはとても良かったです。2016/02/18
merry
10
かわいいものが好き!池袋のカツカレーだけは死んでも食べたくない!そんなオリーブ姉妹の物語。トリコさんらしい優しい愛情に溢れてる。2014/01/18
ナガ
8
オリーブ大好き主人公ということで、楽しみに読みました。登場人物が少しずつ語り手になりますが、それぞれ笑わせてくれた。その年齢のあるあるというか、そうよね~という部分が多かったです。見事に誰も気持ちが交わらずだったけど、最後まで楽しい気持ちで読めました。同じオリーブ好きとしては共感できるところはなかったかな…。私が読んでたの、全盛期過ぎてたからかしら?解説もおもしろかった。私も途中CUTiEいった!とか。ただ、物悲しくはならないです。そこだけは譲らないよ(笑)オリーブ・フォーエバーですから(笑)2014/12/14
そうたそ
8
★★☆☆☆ ターゲットがものすごく狭そう、な小説。オリーブ少女というのがいまいち何なのか伝わらない。話自体は、少女マンガを読んでいるような心地がした。少女マンガ的フィクション丸出しの人物相関図に、ガーリーでポップなイラストが巻頭に付けられている。文章もざっくり簡潔なもので、サラサラとななめ読みも可能。ちょっとした空き時間に一気読みできてしまう爽快感はある。ただ、そういった類の小説のほとんどに当てはまるように、読んだ後には大して何も残らない。面白いっちゃ面白いが、時間ないなら無理して読む必要もない作品。2013/05/29