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若者の介護意識―親子関係とジェンダー不均衡

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  • サイズ B6判/ページ数 205,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653423
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C3036

内容説明

親子の愛情に支えられる介護はなぜ息子ではなく娘の役割となるのか。ライフコースの多様化を背景に再編される性別分業の仕組みを探る。

目次

序章 介護志向からみた親子関係の将来像―娘は親を看るのか
第1章 「娘」による老親扶養の位置づけ
第2章 親子の愛情と性別分業―視点と枠組み
第3章 老親扶養をめぐる若者たちの意識
第4章 女性のライフコースと老親扶養志向
第5章 介護志向はいかにして決定されるのか
第6章 親の扶養期待にみるジレンマと娘への介護期待
第7章 親と親密であるとはどういうことか
終章 老親介護にみるジェンダー秩序

著者等紹介

中西泰子[ナカニシヤスコ]
1975年生まれ。2008年東京都立大学社会科学研究科博士課程単位取得退学/博士(社会学)。現在、日本女子大学現代女性キャリア研究所研究員、明治学院大学他非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

若者達は親が高齢になった時にどう関わっていくつもりなのか、そして親達はどのような思いを抱いているのか。20歳代男女千人あまりのデータなど、子世代親世代双方に対する質的・量的データをもとに、今後の老親介護に潜むリスクや可能性を探る。あたかも自然に生じるジェンダー不均衡の解明を通して、家族によるケアを問い直す。

はしがき

序 章 介護志向からみた親子関係の将来像
      娘は親を看るのか

 1 老親介護志向を捉えることの意義――親子関係の再定位  
 2 介護志向への着目  
 3 「娘」としての意識への着目  
 4 親子の愛情と性別分業  
 5 本書の構成  

第一章 「娘」による老親扶養の位置づけ

 1 家規範の一部としての老親扶養――対象外の娘  
 2 規範に支えられた扶養から情緒的つながりに支えられた介護へ――注目される娘  
 3 フェミニズムからの指摘「なぜ息子ではなく娘なのか」  
 4 日本における研究課題  

第二章 親子の愛情と性別分業
      視点と枠組み

 1 老親介護をめぐる自発性と権力性  
 2 分析枠組み  
 3 調査概要  

第三章 老親扶養をめぐる若者たちの意識

 1 介護志向の現在  
 2 経済的扶養志向や居住志向との関連性  
 3 家意識と介護志向  

第四章 女性のライフコースと老親扶養志向

 1 娘の老親扶養志向を規定する社会的要因  
 2 女性のライフコースと老親扶養志向――大都市郊外の場合  
 3 男きょうだいの有無に左右される娘の老親扶養志向――地方都市の場合  
 4 地域比較からみた娘の介護志向の変容――長男扶養(家)との関連において  

第五章 介護志向はいかにして決定されるのか

 1 当事者の意味づけからの捉えなおし  
 2 動機づけの揺らぎ  
 3 条件依存的な志向  
 4 老親介護の可能条件にみるジェンダー  
 5 介護への関与の仕方におけるジェンダー不均衡  
 6 娘の介護志向に見る自発性  

第六章 親の扶養期待にみるジレンマと娘への介護期待

 1 子どもに扶養を期待するということ  
 2 扶養期待にみるジレンマ  
 3 自発的な扶養を期待するというパラドックス  
 4 自発的な扶養への期待と娘への介護期待  

第七章 親と親密であるとはどういうことか

 1 精神分析が規定してきた母娘関係の情緒的つながりの強さ  
 2 母子関係認識にみる男女差  
 3 母親との親密さにみるジェンダー  
 4 密着・分離の二項対立図式と「もうひとつの声」  
 5 密着・分離の二項対立図式がもたらす母子関係のジェンダー不均衡  

終 章 老親介護にみるジェンダー秩序

 1 家族のあり方と娘の介護志向――個人化過程との関連において  
 2 老親介護をめぐる選択肢構造  
 3 母子間の情緒的つながりと性別分業  
 4 構造的帰結としての性別分業の再生産  
 5 今後の家族介護において想定される問題  
 6 愛情に基づく介護は性別分業と不可分か  
 7 「家族」を開いていくこととのつながり  

あとがき

参考文献

索引