セラピー文化の社会学―ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ

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セラピー文化の社会学―ネットワークビジネス・自己啓発・トラウマ

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  • サイズ B6判/ページ数 222,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326653294
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3036

出版社内容情報

ポジティブシンキング、心理療法、自助グループ、スピリチュアル…現代社会を席巻する心理主義=ポップ心理学。その実態を長年のフィールド調査から明らかにする。

心理学的な発想によって私たちは生き方を決めることがあるのだろうか?販売員ネットワーク、自己啓発セミナー、アダルトチルドレン・ブームなどを題材に、社会学の立場から現代の「セラピー文化」を分析する。前向き思考、人格改造、トラウマ説は、現代人にとって何であるのか。文化社会学、宗教社会学の双方にまたがる意欲作。
[関連書] 崎山治男 『「心の時代」と自己』 (勁草書房刊)

はじめに 心理主義の時代

第一章 セラピー文化の社会学をめざして
1 心理主義、セラピー文化とは何か
2 セラピー文化をめぐる先行研究
3 事例と分析
4 調査方法

第二章 ネットワークビジネス
1 積極思考の広がり
2 「願いはかなう」のルーツ
3 「強い自己」の強調
4 アイデンティティ変容のプロセス
5 他者観と仲間意識
6 ネットワークビジネスと社会
7 積極思考のジレンマ

第三章 自己啓発セミナー
1 自己啓発という発想
2 歴史--潜在能力から自己実現まで
3 「すべての源」としての自己
4 「ブレイクスルー」のプロセス
5 他者との一体感
6 自己啓発セミナーと社会
7 自己啓発は自己を真に解放するか

第四章 トラウマ・サバイバー運動
1 トラウマが強調される時代
2 十二ステップ式自助グループの展開
3 「弱い自己」の台頭
4 トラウマ解放のプロセス
5 他者観--自伝の内容から
6 トラウマ・サバイバー運動と社会
7 セラピー文化の新しい潮流

第五章 セラピー文化における諸潮流の展開
1 三つの運動を比較する
2 スピリチュアリティとイニシエーション
3 「弱い自己」の政治学
4 ポストモダン社会とセラピー
5 セラピー文化の両義性

結語 強い自己から弱い自己へ--セラピー文化のゆくえ

あとがき
文献
人名索引・事項索引




内容説明

ポジティブシンキング、心理療法、自助グループ、スピリチュアル…現代社会を席巻する心理主義=ポップ心理学。その実態を長年のフィールド調査から明らかにする。

目次

はじめに 心理主義の時代
第1章 セラピー文化の社会学をめざして
第2章 ネットワークビジネス
第3章 自己啓発セミナー
第4章 トラウマ・サバイバー運動
第5章 セラピー文化における諸潮流の展開
結語 強い自己から弱い自己へ―セラピー文化のゆくえ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

22
【78】286【評価】◎+【概要】社会学の視点からネットワークビジネス、自己啓発、トラウマサバイバー運動について批評【感想】視点がパアッと広がった。特に最後のトラウマ。社会に望まれて生まれたであろう新たな弱い自己をアイデンティティにしているという視点には目からうろこ。障害から立ち直った人が集まる。それはいいがどこか違和感もあった自分がいたのだと思う。心を病んでいてそれ系の解説本ばかり読んでいた人は是非この視点も持つと良いと思う。2017/03/01

ヨミナガラ

11
“ネオリベラリズムが席巻する現代世界でのセラピーの拡大は、「弱い自己」という自覚がエンパワーメントに結びつく方向性と、同時にそれが弱者としての地位の確証となり、現状を維持してしまうという危険性の両方がある。(中略)ネットワークビジネスや自己啓発セミナーは、表面的には「強い自己」になろうとする運動だが、一九九〇年代以降のアダルト・チルドレンなどの自助グループは「弱い自己」を強調した。弱さを自覚するセラピーの台頭は、近代的な「強い自己」の相対化でもあった。”2014/05/19

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

4
スピリチュアル産業ってネットワークビジネスみたい、と思っていたら、根っこはほんとにそうだった。マインドブロックバスターも数秘学もTCカラーセラピーもみんな同じ仕組みだな。みんな、カモにされてるの気づけよ。2011/07/29

cielbleu

2
ネットワークビジネス&自己啓発→「強い自分」になる、トラウマサバイブ→「弱い自分」を受け入れる。「弱い自分」を肯定することは、クレーマーの増大トラブルを孕む。そんな著者の考察が興味深い。2009/04/05

ハナさん*

1
2007年8月30日第1版第1刷。県図。いわゆるセラピー文化を、現代社会の宗教代替物と捉え、3つの潮流(ネットワークビジネス❲積極思考的姿勢❳、自己啓発セミナー、トラウマ・サバイバー運動)に分類し、分析・考察している。初版から15年以上になるが、この分類と考察自体は、現在でも十分に通用する。当時は新しい動きであったトラウマ・サバイバー運動が、近年はかなり力を強めてきている感がある。それは、「今後、社会の格差が広がれば……」(p.216)と、著者が予想していた流れに合致している。著者の予想は的中したわけだ。2024/06/23

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