出版社内容情報
恩人である雑貨屋の女性店員・真澄たっての願いで、しぶしぶ骨董鑑定をすることになった晴。蒼一郎が話を聞きつける前に済ませてしまおうと、真澄の実家に向かった彼だが、そこで死体を見つけてしまい……!?
内容説明
東京・谷中にある月影寺の奥に居を構え、居候・宇多蒼一郎と二匹の猫とともに暮らす白藤晴。骨董に才がありつつも、過去の経緯から今は小間物作りで細々と生計を立てる晴だったが、作品を扱ってくれる雑貨屋の女性店員・真澄から、避けていた骨董品鑑定にまつわる相談事を持ちかけられてしまう。彼の作品に惚れ込んでくれる真澄の頼みを断ることができず、晴は渋々引き受けることになる。だが、骨董鑑定に訪ねた真澄の実家で、彼は身元不明の死体を発見してしまい…!?
著者等紹介
谷崎泉[タニザキイズミ]
愛知県名古屋市出身。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
58
何でしょうね。不意に続き読みたいなーという気分になりまして。この舞台が気持ちの良いところで、この時期にお散歩したりするのが好きだからかもしれないです。晴さんのところもそうだけれど、国嵩さんの所も真澄さんの所も、何だか不思議な親子関係。どうしてそんなに鋭いのに、出来るのに、関係を、常識を見誤ってしまうのだろう。とりあえず言いたいのは、もうちょっと働こうか若人達!?もう少し野心を持っていていこうぜーもはやそれじゃ余生だよ隠居だよ!!という感じです。最後に晴さんが食べてたシナモンロールが美味しそうで食べたくなる2016/05/13
はつばあば
47
骨董品を扱う小説には、骨董品のような晴が似合うのだろう。蒼一郎にしろ国嵩にしろ晴よりずっと年齢より幼く書かれているように思うので読み辛いこともあるが、もう一巻あるので読ませてもらおう。本も骨董品と同じく積んでおくだけでは・・。偽物でも本物でも気にいった品があればそれが逸品モノです2019/09/03
み
22
棚にあったので二作目も手に。国さん、あたしはイイと思います(^.^)ゴハンたくさん作らなきゃってトコは抵抗あるけど。晴さんの気にした女子が気になるので、三作目も読みましょ♪2015/11/13
けい
22
面白かった〜。サクッと読了。もっと読みたい!2015/08/12
きょん
21
今回も晴さんは優柔不断だし、周囲の人たちは話を聞かないし、地味にフラストレーションがたまる話だと分かっているのに、なぜか読んでしまう。骨董をめぐる家族のやり取りは、かかわる人たちがみんな暗黙の了解してるなら、ストレートにぶっちゃけて和解したら良いのにと思ってしまう私は晴さんに「無神経な奴」と思われるんだろうなあ。2015/03/23